ドラマ「新参者」[全10話](お薦め度★★★★)
演出、山室大輔、平野俊一、韓哲、石井康晴。脚本、牧野圭祐、真野勝成。原作、東野圭吾。音楽、菅野祐悟。音楽プロデューサー、志田博英。主題歌、山下達郎「街物語(まちものがたり)」。協力、人形町商店街協同組合、甘酒横丁商店会。企画、那須田淳。プロデューサー、伊與田英徳、中井芳彦。製作著作、TBS。2010年4月クールドラマ。
出演、阿部寛(加賀恭一郎・日本橋署刑事)、黒木メイサ(青山亜美・タウン誌記者)、向井理(清瀬弘毅・被害者の息子)、溝端淳平(松宮脩平・警視庁捜査一課刑事)、木村祐一(小嶋一道・警視庁捜査一課主任)、泉谷しげる(上杉博史・警視庁捜査一課刑事)、笹野高史(岸田要作・税理士)、原田美枝子(三井峯子・被害者)、三浦友和(清瀬直弘・被害者の元夫)。
エピソード
第1話 煎餅屋の娘
第2話 料亭の小僧
第3話 瀬戸物屋の嫁
第4話 時計屋の犬
第5話 洋菓子屋の店員
第6話 翻訳家の友
第7話 刑事の息子
第8話 清掃会社の社長
第9話 民芸品店の客
最終話 人形町の刑事
刑事ものとしては新感覚でした。
1つの殺人事件を全10話で追い、人形町という限定地域にこだわって謎を紐解く展開でありながら、人間模様の複雑さを深くえぐり出す物語でした。主人公・加賀恭一郎を演じる阿部寛が、重要参考人や容疑者の証言の嘘を徹底して解き明かします。圧倒的な存在感で嘘を追い詰める過程が楽しめました。テイストとしては「刑事コロンボ」に近いものがあります。嘘を暴くといった強引さは無く、何故嘘を付かなければならなかったのかという心情的な側面を丁寧にケアする流れが好感度を上げています。1話毎に容疑が解き明かされ、シガラミが解かれるシーンは感動的で人情ドラマとして涙を誘います。エンディングに流れる山下達郎の主題歌にぐっとさせられました。ゲスト出演者の演技力にやや難点があったものの、レギュラーキャストがしっかりしていたので内容のある作品として楽しめました。
オンエアで見逃してしまいましたが、昨年末に連日再放送してくれたので鑑賞できました。第1、2話は予約ミスをしたためレンタルDVDを借りて、第3話以降は一気に録画で観ました。良い作品でラッキーです。年末年始はドラマ三昧で過ごしました。
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