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2011.01.07

ドラマ「トイレの神様」(お薦め度★★★)

演出、竹園元。脚本、旺季志ずか。原作、植村花菜『トイレの神様』。主題歌、植村花菜「トイレの神様」。プロデューサー、八木康夫(TBS)、竹園元、亀井弘明。製作著作、MBS(毎日放送)。2010年1月5日TBS放送。

出演、北乃きい(植村花菜)、芦田愛菜(植村花菜の子供時代)、岩下志麻(植村和嘉・花菜の祖母)、夏川結衣(植村洋子・花菜の母)、小林稔侍(植村駿二・花菜の祖父)、三浦翔平(大介・花菜の高校時代の恋人)。

作品紹介(TBSサイトから引用)
 2010年1月、「トイレの神様」という9分52秒の歌が、FM局で流れるや、一気に評判となった。シンガーソングライター・植村花菜が、自分をずっと支えてくれた大好きなおばあちゃんと暮らした日々を、瑞々しく切々と綴った「トイレの神様」は、若い世代から年配の方まで多くの人々の心を揺さぶり、数々のメディアが取り上げた。その後、植村の自伝とも言える本「トイレの神様」(宝島社刊 2010年7月9日発行)が出版され、また絵本にもなるなど、泣ける歌「トイレの神様」の温かな世界観は日本中に新たなファンを生み出している。そして新春、毎日放送は、幼少期の花菜とおばあちゃんとの暮らし、また、お母さんや兄姉との生活をベースに創作したオリジナルストーリーで、あらたにスペシャルドラマをお送りする。
 主演は北乃きい。テレビドラマ、映画の出演が続き、進境著しい演技派若手女優が、大好きな音楽の世界で苦悩する思春期のヒロイン、花菜役を演じる。花菜が小学校低学年の時から同居していた祖母・和嘉役は岩下志麻。大家族を切り盛りし、お騒がせな一面もある母・洋子役に夏川結衣と豪華な顔ぶれが揃う他、幼少期の花菜役を、6歳とは思えない演技で世間をうならす芦田愛菜が演じるのはみどころの一つ。
 「トイレの神様」は、「日本の家族に贈る、家族のため」のスペシャルドラマだ。「なんだかんだいっても家族っていいよね」、近くにいる大切な人に「ありがとう、これからもよろしく」と伝えあえるような、新年スタートにふさわしい、夢いっぱい、元気の出る「家族の物語」。お腹を抱えて笑って、アッタカイ涙を流して下さい!

冒頭から53分間は顔がにやけっぱなしになりました。
誰が出演するかも知らずタイトルだけで鑑賞しましたので、いきなり芦田愛菜が登場してその超ド級の愛らしさにメロメロになりました。かわいい~~ですね~!さすが天才子役、演技も申し分ありません。大御所の岩下志麻と見事に共演していました。そういえば岩下志麻を観るのは久しぶりでした。相当なお歳になっている筈なのですが、昔と変わらず若々しくて美しいおばあちゃんを演じていました。地上波デジタル放送時代を迎えても大画面のアップに絶えられる美貌には本当に驚かされました。台詞回しも全く衰えを感じさせません。母親役の夏川結衣の弾けた演技もなかなかでした。母親の無茶振りは物語にほどよいアクセントをつけてくれました。

主人公の少女期は芦田愛菜から北乃きいにバトンタッチされるのですが、違和感は意外とありませんでした。ただし、にやけ顔もここで終わりました(笑)。後半は主人公の家族の再生とサクセスストーリーが描かれますが、あまりこじつけたようなエピソードでは無く一般的な日常生活の延長で描かれていました。もう少し4人兄妹に関する挿話を入れてくれれば、もっと家族像に深みが出たのではと思いました。また、子供時代の父との再開以降や高校時代の恋人とのその後について語られておらず脚本にはもの足りなさを感じたものの、クライマックスの病室内で歌う主人公の祖母に対する想いはうまく表現されていたと思います。思わず涙がこぼれました。

それにしてもタイムリーなドラマでした。植村花菜が昨年末の紅白出演により「トイレの神様」の楽曲が注目を集めているところで、大人気の芦田愛菜を起用した企画はどんぴしゃのタイミングでした。

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