ドラマ「さよならぼくたちのようちえん」(お薦め度★)
演出、水田伸生。脚本、坂元裕二。プロデューサー、次屋尚。チーフプロデューサー、田中芳樹。日テレ、3月30日放送。
出演、芦田愛菜(山崎カンナ)、満島ひかり(吉木万理・ひなた幼稚園担任)、水野真紀(大澤貴子・ひなた幼稚園主任)、佐藤瑠生亮(植原拓実)、庵原涼香(岸本優衣)、黒田博之(堀川俊祐)、本田望結(持田美琴)、橋本智哉(谷口洋武・入院したお友だち)、岸部一徳(ホームレス)、いしだあゆみ(おばあちゃん)、近藤芳正(車掌)、片桐はいり(主婦)、犬山イヌコ(主婦)、横山めぐみ(優衣の母)、恵俊彰(拓実の父)、小西真奈美(カンナの母)、西田尚美(洋武の母)。
期待外れです。
幼稚園児たちのロードムービーという意欲作でしたが、脚本が悪く途中で空中分解してしまいました。演技力のある子役が結集したようですが、あまりにも幼稚園児に過剰なエピソードを与え過ぎました。
天才子役の芦田愛菜と天才女優の満島ひかりの共演は、今最も旬なキャスティングです。よくぞこの組み合わせを思いついたものだと評価したのですが、満島ひかりに意欲の無い幼稚園の先生役を演じさせたことで、幼稚園児との距離感がバランスを欠いてしまいました。イマドキの先生のギャップを強調したかったのだと思いますが、テーマが深いだけに普通の先生として設定していればもっと納得できる人物像になったと思います。
なお、演出において大いに疑問だったのは、主人公の芦田愛菜が病院に向かうバスの中でおばあちゃん役のいしだあゆみと出会うシーンは全くのホラーでドラマのトーンを壊してしまいました。子供が抱える恐怖心を描きたかったのでしょうが、意味不明で不必要な場面であり登場人物でした。ドラマ「Mother」のスタッフが再結集したとありますが、実力が発揮されたとは到底思えません。また、放送事故で同じ場面が繰り返されたり、シーンが前後するアクシデントがありました(日本テレビは31日、4月10日午後1時55分から再放送すると発表)。
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