【放射能汚染】フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)の資料が役立つ
IRSNでは日本語で福島第一原発事故の影響を提供してくれています。非常に参考になります。
http://www.irsn.fr/EN/Pages/home.aspx
トップページの赤い部分をクリック。
日本語のPDFファイルが登録されています。参考となる部分をそのまま引用しました。
[22/03/2011] IRSNについて
IRSN について
フランス放射線防護原子力安全研究所 (Institute de Radioprotection et de Sûreté Nucléaire-IRSN)は商工業公社(Public Establishment)の性格を持ち、放射線によるリスクを任務としています。IRSNの専門技術知識はあらゆる分野における電離放射線リスク(事業、医療、自然放射線)を網羅しています。
専門技術支援、研究の分野:
(1)環境放射線モニタリングと放射線緊急事態における介入、支援
(2)人体の放射線防護
(3)原子力施設の大型事故防止
(4)原子炉の安全対策
(5)工場、研究所、運送、核廃棄物の安全対策
(6)核防衛の専門知識
これらの研究活動により(主に多国間プログラムの一環として行われている)IRSN の専門技術開発、推進は保たれ、上記の分野でのリスクの国際的専門機関としての立場を維持し続けています。
2011年3月11日に三陸沖で起きた東北地方太平洋沖地震によって引き起こされた一連の福島第一原子力発電所事故は世界中の注目を浴びています。事故発生直後からIRSN では危機管理機関を立ち上げ、フランスの提携機関(ASN, Météo France)と海外の提携機関(NRC, GRS, AIEA)より情報を収集し、原子炉事故現状の把握、放射線リスクの解析、これからの環境、人体への危険性アセスメントを地球規模の計算シミュレーションで行っております。
このサイトは IRSN がまとめた福島原子炉事故関連のデータ解析、環境汚染シミュレーション情報等をフランスに住む皆様により早く、より正確に提供することを目的としています。収集したデータの解析結果に基づく現在の放射能被爆状況アセスメント(日本国内)、またIRSN が独自に行っている計算、シミュレーション結果から考えられる今後の放射能雲の動向(日本国内、全世界)とその環境に及ぼす影響の予測等が報告されています。他にもフランス国内からIRSN に寄せられた沢山の質問に対する答え(FAQ)を日本語と英語に翻訳して皆様に提供しています。[22/03/2011] 2011年3月12日より福島第一原子炉から放出された放射能雲大気中拡散シミュレーション
3 –放射能雲から人間が受けると考えられる放射線量の推定
IRSN では放射能雲から人間が受けると考えられる放射線量を推定しました。このシミュレーションは放射性物質放出期間中(3 月12 日~20 日)同じ場所に常時無防備な状態(屋外)で留まっているという条件下で計算されたものです。また、ヨウ素131 同位体の摂取(甲状腺)に最も敏感とされる1歳児が対象とする極めて慎重な計算です。
次の計算はシミュレーション期間中(3 月12 日~20 日)の放射線摂取量推移を表しています。今後新しく放射性物質の放出が発生した場合、この推定値はさらに増える可能性があります(無防備状態の1 歳児において)。
• 放射性物質放出期間中、無防備状態(屋外)において1 歳児が受け得る対全身放射線量
シミュレーション再生
事故の際、屋内退避勧告となる暫定基準は10mSv で避難勧告は50mSv となっています。10mSv 以下の場合は身体への被害リスクは十分に低いとされ、特別な安全対策は必要ないとされています。参考までに、フランスにおいて自然放射能と医療被曝から受ける年間放射線量の平均値は3.7mSv です。
• 放射性物質放出期間中、無防備状態(屋外)において1 歳児の甲状腺が受け得る放射線量
シミュレーション再生★(←星印は筆者記入)
現在、事故の際にヨウ素の服用が必要とされる放射線摂取暫定基準は日本では100mSv に定められています。
★の内容が気になるので最終画面をキャプチャーしました。関東地方は10mSv 以下なので今のところとりあえず安心しました。どうしてこのような重要な情報が日本政府から発信されないのでしょうか。本当に情けない。
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