【放射能汚染】グリンピースの放射線調査による政府評価
グリンピースが放射性物質と放射線量の実態調査を行っています。第1、2回目の調査報告から日本政府の対応について評価がでています。以下に調査結果を引用します。
•政府が公表しているのデータは信頼できる数字であるが、データに基づく政府の対処は適切とは言えない
•住民の健康や生活をまもるためには政治的ではなく、科学的なデータに基づいた決定をすることが急務
警戒区域の設定ですでに指摘したように、グリンピースからも政府は科学的で無いとの評価を受けています。どうして放射能汚染から最優先で国民を守るという姿勢にならないのでしょうか。年間の放射線被曝の限定量である1000μSv=1mSVを20mSvに引き上げようと検討しています。特に子供たちを守らなければならない文部科学省の非科学的な姿勢は許されません(【追記】2011/4/28 テレ朝newsから引用します)。
【原発】「子供の許容被ばく線量高すぎる」と疑問(04/27 11:51)
ノーベル賞も受賞した国際的な医師の団体がワシントンで会見し、文部科学省が子供の1年間の許容被ばく線量の目安を「20ミリシーベルト」に設定したことに疑問を呈しました。アイラ・ヘルファンド医学博士:「衝撃的だったのは、日本政府が福島の子供たちの許容被ばく線量の基準を高く設定したことだ」
ヘルファンド博士は、「子供の場合、がんになるリスクが成人よりも2倍から3倍高くなる」と指摘して、許容される被ばく線量の基準を引き下げるよう求めました。アメリカでは、原子力関連施設で働く人の1年間の許容量の平均的な上限が年間20ミリシーベルトとされています。
新聞やテレビの大手マスコミは信じていないので、情報源は主に雑誌「週刊金曜日」にしました。4月22日号の特集記事で「後手に回っている政府の対応 原発からの距離だけで対策を講じるな」に前述のグリンピースの調査について記述があったので、原発震災後初めてグリンピースジャパンのサイトを見ました。
グリンピースは過激な団体との認識でいたのですが、その認識が間違っていることがわかりました(これも大手マスコミの悪影響の1つですね)。
国際環境NGOグリーンピースとは
1971年に、アメリカの地下核実験に反対し、「船で実験場の近くまで行って抗議しよう」と集まった人々が、環境を守る「グリーン」と反核・反戦・平和の「ピース」を結びつけ「グリーンピース」と名乗ったのが、私たちグリーンピースの名前の由来です。この時、非暴力的な方法で環境破壊の現場に立会い、一般市民の目の届かないところで起こる環境破壊を多くの人に知らせて世論を動かし、ついには核実験を終了させることに成功したのが、グリーンピースの最初の功績です。
現在本部はオランダのアムステルダムにあり、企業や政府から一切寄付を受けていないため、利害関係に左右されずに活動できる、国際環境NGOです。
また、国連ではグリーンピースに、NGOに与えられる最も高い地位の1つである総合協議資格を認めていて、総会を含むほとんどすべての会議にオブザーバーの資格で出席が可能です。
グリーンピースが生まれてからずっと活動をともにした船も、今では3隻に増え、世界中を航行しています。
© Prometeo Lucero / Greenpeace世界40カ国で活動し、国内だけでは解決が難しいグローバルな平和・環境問題にも、世界中のグリーンピースが連携して挑めるのが特長です。
グリーンピースの活動において、企業や政府機関が対象となる場合がありますが、これはその対象団体やそこで働く方々を批判するためではなく、地球環境保護のために協力を促すことを目的としています。
現在私たちは、グリーンピースの「グリーン」を、人間を含めた地球上の全ての生物が生息し続けられる環境を守りたいと言う願いをこめて、「持続可能」と訳しています。
なお、グリーンピースは、国際手配などについて報道されているシーシェパードとは関係のない別の団体です。
国内の会員が5000人、グリンピース全体で世界280万人とのことです。情報公開が進んでおり、真摯な調査を行っています。ブログでの発信もあるのでRSSで今後は逐次チェックしていこうと思います。
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