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2011.04.25

映画『花のあと』(お薦め度★★★)

監督、中西健二。脚本、長谷川康夫、飯田健三郎。原作、藤沢周平。主題歌 一青窈「花のあと」。撮影、喜久村徳章。音楽、武部聡志。2010年日本。時代劇映画。出演、北川景子(以登)、甲本雅裕(片桐才助)、宮尾俊太郎(江口孫四郎)、相築あきこ(郁)、佐藤めぐみ(津勢)、市川亀治郎(藤井勘解由)、伊藤歩(加世)、藤村志保(語り)。

作品紹介(WOWOWオンラインから引用)
生涯で1度だけ剣術の手合わせをした大切な思い出の人の仇を討つため、いざ勝負に立ち向かう1人の女性剣士の姿を北川景子の主演で清々しく描いた、藤沢周平原作の時代劇。

解説
今世紀に入ってから各小説が相次いで映画化され、いま再び脚光を浴びている人気時代劇作家、藤沢周平。本作は、やはり映画化された「山桜」と同様、藤沢が東北の架空の小藩・海坂を舞台に書いた同名短編を映画化した、映画化シリーズの第2弾。本作が時代劇初挑戦となる北川景子が、武家の家に生まれた女性として凛として生きるヒロインを清楚な魅力たっぷりに好演するほか、バレエ界の期待の新星でこれが映画初出演の宮尾俊太郎、「踊る大捜査線」シリーズの甲本雅裕、人気歌舞伎役者の市川亀治郎らが共演。

ストーリー
江戸時代。海坂藩の組頭の一人娘・以登は、男性に負けない腕前を持つ、剣の使い手。彼女は藩随一の剣士・江口孫四郎と竹刀で手合わせをし、試合には負けたものの、自分と真摯に立ち合ってくれた孫四郎に思わず熱い恋心を抱く。しかし彼女には親の決めた、片桐才助という風采の上がらぬ婚約者が既にいた。一方、孫四郎も別の女性を嫁にもらうが、やがて彼は、とある人物の陰謀から切腹するはめとなる。それを知らされた以登は……。

許婚役の甲本雅裕の笑顔が最高でした。
どんなときでも泰然自若とした態度に癒されました。本当ならばヒロインの行動を批判したり、意見を言うところなのでしょうが、一貫して信頼する姿勢に男としての度量を教えられました。

そして何といっても時代劇に北川景子がはまっていました。しかも大画面に映える美形ですね。
日本髪で着物姿が想像以上に美しく、剣術着の姿も凛々しく男前でした。しかし、残念ながら殺陣は無難ながら物足りなさがありました。大事なクライマックスとなる決闘シーンでは人を斬るというリアリティは生まれませんでした。及第点に今一歩届きませんでした。もう少し演出でカバーすべきだったでしょう。

ヒロインが心を寄せる大事なキャスティングが失敗していました。江口孫四郎役の宮尾俊太郎の演技が平面的で作品を台無しにしてしまいました。もっと演技力のある俳優を起用していればもっと良くなったはずです。

非常にゆったりとしたテンポの時代劇でありながら、風光明媚な景色と満開の桜、北川景子の美しさ、ストイックすぎる恋物語に心が洗われました。

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コメント

>許婚役の甲本雅裕の笑顔が最高でした。
 
 私もそう思いました。孫四郎殿とはあまりに違いす
 ぎて乙女心をずたずたにする笑顔でしたね。
 (ご飯、おかわりお願いします)。。(笑
 でも、その笑顔がだんだん、終わりに近づいた時点
 で本物になっていきましたね。

 この作品を観る前に「山桜」を観ましたが好みもあ
 りますが、「作品的には、この花のあと」の方が良
 かった気がします。

投稿: タキさん | 2011.04.25 10:45

>乙女心をずたずたにする笑顔でしたね。
本当にそう思います(笑)。

どうしてこの人なのと誰だって思いますよね。しかし、あの笑顔は一貫しており、最後まで頼りがいがありました。

GWに『山桜』がWOWOWで放映されるので、是非観てみます。

投稿: erabu | 2011.04.26 01:02

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» 花のあと [LOVE Cinemas 調布]
藤沢周平の同名短編小説を映画化。江戸時代の東北にある架空の“海坂藩”を舞台に、武家の家に生まれた女性の姿を描いた時代劇だ。主演は『真夏のオリオン』の北川景子。共演に「踊る大走査線」シリーズの甲本雅裕、バレエダンサーの宮尾俊太郎、市川亀治郎、國村隼らが出演している。監督は『青い鳥』の中西健二。美しい日本の伝統美に注目したい。 ... [続きを読む]

受信: 2011.04.25 00:16

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