映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(お薦め度★★★★)
監督・脚本、岩井俊二。1993年日本。青春映画。出演、山崎裕太(ノリミチ)、奥菜恵(ナズナ)、反田孝幸(ユウスケ)、小橋賢児(ジュンイチ)、ランディ=ヘブンス(カズヒロ)、桜木研人(ミノル)、石井苗子(ナズナの母)、深浦加奈子(ノリミチの母)、山崎一 (ノリミチの父)、田口トモロヲ(ユウスケの父)、中島陽子(受付の看護婦)、麻木久仁子(三浦先生)、光石研(同僚の教師)、小山励基(マコト)、酒井敏也(ヤスさん)、こばやしふしまさ(おでん屋)、蛭子能収(おでん屋の客)。1993年フジテレビ系列のテレビドラマシリーズ「If もしも」の一作として放送され、翌年に映画として劇場公開された作品。
ドラマ「モテキ」第2話で満島ひかり演じる“いつかちゃん”が、岩井ワールドをこの上なく愛していて、劇中に本作のヒロイン・ナズナになりきる場面があり、あまりに印象に残るシーンだったので、是非ともオリジナルを観たいと熱望していました。
今回、岩井俊二監督の公式サイト「iwai shunji film festival」で、東日本復興への願いをこめて7月22日から8月31日の夏休み期間限定で本作が無料配信されたのを機に、早速パソコンをTVにつないで鑑賞しました。
ヒロインの奥菜恵が14歳の時の作品は、幼い小学生最後の夏休みを繊細でみずみずしく、そしてユーモラスな中に切ない恋心が描かれています。本当に和みました。ストリーミング配信なの鮮明な映像ではありませんが、十分に美しい放射能汚染されていない日本の夏がありました。ドラマ「モテキ」も3.11震災前なので、どちらももう戻ることのないロケ地の千葉県飯岡町(現・旭市)が映像に残されていました。挿入歌のREMEDIOS「Forever Friends」が盛り上げます。
ところで、本作のエンディングにもうひとつのエンディングがあったようです。YouTubeで見つけました。どちらも秀逸なラストだと思います。本作鑑賞後に是非ご覧ください。
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