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2011.07.03

ヘビー級3団体王座統一戦 ウラディミール=クリチコ(ウクライナ)VSデビッド=ヘイ(英)で変革は起こらず

ドイツ・ハンブルク アイエムテック・アレーナで7月2日に行われたWBA・IBF・WBO世界ヘビー級王座統一戦を観ました。両選手の入場前のオープニング演出がボクシングの試合とは思えないほど秀逸でした。ヘイにはレノックス=ルイス、クリチコにはジョージ=フォアマンが呼び出し役として出演して、試合に向けての期待感をは最高潮に盛り上げました。

サッカー場が選手入場に時間がかかって間延びしたところがあったものの、試合自体は緊迫感溢れる内容でした。
デビッド=ヘイのスピードとテクニックがウラディミール=クリチコの懐の深く強固なガードに封じ込まれてしまいました。ヘビー級ながら二人とも中量級のフットワークでスリリングな試合展開でした。

判定は3-0です。

2年前にニコライ=ワルーエフ(露)を破ったことでデビッド=ヘイ贔屓で観戦しましたが、試合結果は納得しました。
これで主要4団体をクリチコ兄弟が独占しました。

以下、WOWOWオンラインから引用します。

■ヘビー級トップ戦線の現状
WBA:デビッド・ヘイ(イギリス)
WBC:ビタリ・クリチコ(ウクライナ)
IBF:ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
WBO:ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)

この1年半、クリチコ兄弟とヘイの並走が続いてきた。ヘイは元王者ジョン・ルイス(アメリカ)、五輪金のオードリー・ハリソン(イギリス)を圧倒して2連続KO防衛。ビタリ・クリチコは6度の防衛、ウラディミール・クリチコは9度の防衛(WBOは5度)を重ねている。今回の一戦を経てクリチコ兄弟の統一天下が訪れるのか、それともヘイが3団体統一王者としてビタリに圧力をかける展開になるのか。
ランカー陣はWBC、WBO1位のトマス・アダメク(ポーランド)をはじめWBA1位のルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)、 全勝の五輪金メダリスト、アレクサンデル・ポベトキン(ロシア) ら欧州、旧ソ連勢が目立つ。台風の目になりそうなのがサミュエル・ピーター(ナイジェリア)を倒したロバート・エレニアス(フィンランド)だ。好戦的な長身強打者で、すでにIBFとWBOでは上位に名を連ねている。
相変わらず生きのいいアメリカ勢が皆無の状態が続いているのが寂しい。IBF1位のエディ・チャンバース(アメリカ)、WBC2位のクリス・アレオーラ(アメリカ)には、もうひと暴れを期待したい。

■試合の見所
7月はエキサイトマッチスペシャルとして、2週連続独占生中継!3日は、兄弟でヘビー級統一を目論む最強王者ウラディミール・クリチコと、ヘビー級に旋風を巻き起こす豪腕王者デビッド・ヘイによる3団体王座統一戦をお届けする。
ボクシング17階級の中で最も権威のある階級、それが最重量級ヘビー級である。ヘビー級王者=最強と言われていた時代、モハメド・アリ、ジョージ・フォアマン、マイク・タイソン、イベンダー・ホリフィールド…名だたる王者たちがボクシング史にその名を刻み、数々の伝説を残していった。
しかし、スーパースターたちが凌ぎを削った時代が20世紀末に終わりを告げると、ヘビー級は「暗黒時代」に突入する。スター選手の不在とアメリカ勢の陥落で、最も華やかだったこの階級は急激に輝きを失っていく。そんな中、勢力を伸ばしたのが旧ソ連勢を中心とした東欧勢だった。身長2メートルを超える大男たちがテクニカルなボクシングを繰り広げ、ヘビー級はビタリ&ウラディミールの「クリチコ兄弟」に支配されていく。
そんな状況下で打倒「クリチコ兄弟」に名乗りを上げたのが、1階級下のクルーザー級で活躍していたデビッド・ヘイだった。均整のとれた筋肉美とビジュアルでモデルとしても活躍するなど、既に母国イギリスではスーパースター。2009年11月に、213cmの大巨人ニコライ・ワルーエフからWBA世界ヘビー級タイトルを獲得し2階級制覇を果たすと、「ヘビー級に現れた救世主」と称するメディアも出現する程、ヘイへの期待感は急速に高まっている。
ヘイがヘビー級に革命を起こすのか、それともウラディミールがいつも通りのボクシングでこの最強挑戦者を一蹴するのか。ついに実現したヘビー級ビッグマッチを、ドイツ・ハンブルクよりお届け!

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