WBC世界ミドル級タイトルマッチ セバスチャン=ズビック(ドイツ)VSフリオ=セサール=チャベス=ジュニア(メキシコ)で親子2代王者誕生した
メキシコの英雄チャベスの息子が世界チャンピオンになりました。
チャンピオンのセバスチャン=ズビックは30戦全勝(10KO)、同級1位のフリオ=セサール=チャベス=ジュニアは44戦無敗(42勝30KO1分1無判定)の試合で、「"90年代のカリスマ"と言われた3階級制覇王者の父チャベスの伝説を継承することができるのか」に注目が集まりました。
父フリオ=セサール=チャベスの試合を多く観戦してきたので、当然ながら息子を応援しました。世界の舞台はまだ早いとの声もあったようです。
父親そっくりに接近戦で頭をつけて戦いました。同じスタイルにこだわる姿勢に驚きました。相当の覚悟と自信がなければやろうとしてやれるものではありません。王者ズビックのボディーを攻め、体力を消耗させる肉弾戦に狂喜しました。最終12ラウンドでは相当チャベス=ジュニアも疲れてしまったようですが、撃たれ強いところも父親ゆずりのようです。新たなヒーロー誕生です。試合終了後に息子を祝福する父チャベスの安堵した表情が印象に残りました。
真剣勝負となる格闘技の世界では親子でチャンピオンになるのは稀だそうです。以下にWOWOWオンラインから引用します。
<資料 親子(実子)世界チャンピオン ※過去に4例>
(1)エスパダス親子(メキシコ)
父:グティ・エスパダス=フライ級(76年~78年)
息子:グティ・エスパダス・ジュニア=フェザー級(00年~01年)
(2)スピンクス親子(アメリカ)
父:レオン・スピンクス=ヘビー級(78年)
息子:コーリー・スピンクス=ウェルター級(03年~05年)、S・ウェルター級(06年~08年、09年~10年)
(3)アリ父娘(アメリカ)
父:モハメド・アリ=ヘビー級(64年~67年、74年~78年、78年~79年)
娘:レイラ・アリ=S・ミドル級(05年~07年)
(4)バスケス親子(プエルトリコ)
父:ウィルフレド・バスケス=バンタム級(87年~88年)S・バンタム級(92年~95年)フェザー級(96年~98年)
息子:ウィルフレド・バスケス・ジュニア=S・バンタム級(10年~11年)
※このほか養子縁組のパターソン親子(父:フロイド・パターソン=ヘビー級、
息子:トレーシー・ハリス・パターソン=S・バンタム級、S・フェザー級)の例もある
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