ドラマ「横山秀夫サスペンス<シリーズ2> 締め出し」(お薦め度★★★)
番組紹介(WOWOWオンラインから引用)
ベストセラー作家・横山秀夫の警察小説集「深追い」から、厳選された4作品を4週連続でドラマ化。2010年春に放送され好評を博した「ドラマW 横山秀夫サスペンス(18番ホール、誤報、自伝、他人の家)」に続く、シリーズ第2弾。
今回は三ツ鐘署という地方警察署を舞台に、谷原章介(深追い)、北村一輝(引き継ぎ)、小出恵介(締め出し)、三浦友和(仕返し)の実力派俳優4人が、それぞれ1話完結のドラマの主人公を演じる。同じ警察署に勤務する4人の人間関係が交差し、4つの物語が1つの連続ドラマとして繋がっていく。「深追い」
「引き継ぎ」
「締め出し」
<ストーリー>
三ツ鐘署生活安全課・少年係の三田村(小出恵介)は不良に対して特別な感情を持っていた。高校時代、不良の斎木(金子ノブアキ)に交際相手の美香(上原美佐)を奪われたからだ。ある日、パチンコ店強盗殺人事件が起きる。三田村は、取り調べをしていた不良少年の発言が犯人を暴く鍵ではないかと疑う。交通課の恒子(市川実和子)と現場周辺を捜査するものの、手掛かりは見つからない。三田村は意を決して、事件の捜査会議に参加し発言しようとするが、刑事課に在籍していないことを理由に捜査員から締め出しにあってしまう。「仕返し」
原作:横山秀夫「締め出し」(新潮社刊『深追い』より)
脚本:前川洋一(「マークスの山」、「空飛ぶタイヤ」)
監督:下山 天 (宮部みゆき「パーフェクト・ブルー」)
音楽:川清之(宮部みゆき「パーフェクト・ブルー」)
出演:小出恵介、金子ノブアキ、市川実和子、上原美佐 ほか
希望する刑事課に入れない不満と焦りを小出恵介が繊細かつ大胆な素晴らしい演技を見せてくれます。最初は演技過多な雰囲気を感じさせますが、後半にかけてテーマにピッタリと合致させました。クライマックスで過去の自分との決別のために“儀式”を決行する格好良さが見事でした。
物語としては推理に先走った感があり、危なっかしい展開となりますが、最後に警察組織の底力をスマートに見せ付けられ溜飲を下ろしました。交通課の府警を演じた市川実和子の演技も光っており、小出恵介とのコンビネーションは抜群でした。
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