ドラマ「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」[全11話](お薦め度★★★★)
<スタッフ>
原作:「アリアドネの弾丸」(海堂尊著/宝島社刊)
脚本:後藤法子(「チーム・バチスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」「神様のカルテ」(映画)他)
演出:今井和久(「チーム・バチスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」「美しい隣人」)、小松隆志(「結婚できない男」「美しい隣人」)、星野和成(「チーム・バチスタの栄光」「BOSS」「医龍」「ジェネラル・ルージュの凱旋」)
主題歌:Do As Infinity 『アリアドネの糸』(avex trax)
プロデュース:豊福陽子(関西テレビ)、遠田孝一、八巻薫(MMJ)
制作:関西テレビ、メディアミックス・ジャパン
<キャスト>
田口公平…伊藤淳史
白鳥圭輔…仲村トオル
斑鳩芳正…高橋克典
北山錠一郎…尾美としのり
宇佐見壮一…福士誠治
玉村誠…中村靖日
笹井スミレ…小西真奈美
島津吾郎…安田顕
須賀秀介…市川知宏
<番組紹介>(フジテレビサイトから引用)
あの二人がまたまた帰ってきます! 2008年10月「チーム・バチスタの栄光」、2010年4月「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」の“迷コンビ”? 田口(伊藤淳史)&白鳥(仲村トオル)がフジテレビ系7月クール(火曜22時)に帰ってきます! 田口&白鳥が挑む今度の舞台は“死因不明社会”。
Ai(死亡時画像診断)センターの設立をめぐり、新型MRIの中で起こった、殺人事件。犯人は一体誰なのか? その理由とは? 真相を探るうちに見えてくる、現代のズサンな死因究明制度の闇。医療ミステリーのシリーズ第3弾にして未曾有の問題作、誕生します。今回、医療VS警察という構図における警察側の黒幕を演じるのが高橋克典さん。そして、法医学者役で小西真奈美さんといった新キャストも加わります。
今回の田口&白鳥バチスタコンビが切り込むのは、死因不明社会。どんな遺体でも死亡時にMRIやCTを撮り死因究明の一助とするというAi(死亡時画像診断)センター設立に向け動き出した田口&白鳥。しかし、警察や法医学者の妨害にあい設置委員会の議論は紛糾。そんな中、Aiセンターの一室に導入されたばかりの縦型MRIの中で一人の男が死んでいた。なぜ殺されたのか? 一体誰が? 容疑者に浮上してきたのは、Ai設置委員会のメンバーたち。警察の情報戦略をつかさどりメディアを操る頭脳派刑事。インテリだが裏では「警察の暴力装置」と噂される男。法医学者で常に冷静、優秀な腕をもつがAiに反対している女性解剖医。患者よりも画像を診ることに偏執する、プライドの高いAi画像診断医。女性解剖医に思いを寄せる、若き解剖助手。真相を究明するのはもちろん、人のいい心療内科医・田口公平(伊藤淳史)と厚生労働省の変人官僚“ロジカルモンスター”・白鳥圭輔(仲村トオル)。
犯人を探っていくうちに浮かび上がる、それぞれの思いと現代の死因究明制度が抱える問題。どれだけ多くの命が、死因究明という網の目をすりぬけ、真実を語られずにこぼれ落ちていっているのか、ということ。果たして犯人は誰なのか? その死因は明らかにされるのか?
映画『チーム・バチスタの栄光』は観ていますが、TVドラマのほうは第3弾までシリーズ化されている人気作品とは知りませんでした。第3弾になって初めてドラマを観ました。
良く出来たサスペンスでした。
謎が謎を呼んぶ息詰まる展開でグイグイと作品の世界に引き込まれました。医療ミステリーなので暗く重たいだけではと懸念していましたが、田口&白鳥のコンビが重苦しいトーンを絶妙テンポで解消してくれました。仲村トオルの演技が抜群でした。間違いなく彼のアタリ役でしょう。人気が高いのも頷けます。今回新キャストとなった高橋克典も素晴らしい演技をみせました。十分過ぎるほどミステリアスな存在感でドラマを引き締めてくれました。ドラマ「悪党~重犯罪捜査班」でも感じたのですが、陰のある刑事役をやらせたら彼の右に出る者はいないでしょう。白鳥圭輔(仲村トオル)VS斑鳩芳正(高橋克典)の攻防は見応えがありました。
「チーム・バチスタ」シリーズの面白さに気付きました。機会があればこれまでの映画やTVドラマを鑑賞して行きたいと思います。人のいい心療内科医の役を映画では竹内結子が演じているので、TVドラマでの伊藤淳史との比較も楽しみです。
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