映画『白夜行』(お薦め度★★)
監督、深川栄洋。脚本、深川栄洋、入江信吾、山本あかり。原作、東野圭吾『白夜行』。2010年日本。ミステリー映画。出演、堀北真希(唐沢雪穂)、高良健吾(桐原亮司)、姜暢雄(笹塚一成)、緑友利恵(川島江利子)、粟田麗(栗原典子)、今井悠貴(桐原亮司/子供時代)、福本史織(唐沢雪穂/子供時代)、田中哲司(松浦勇)、戸田恵子(桐原弥生子)、船越英一郎(笹垣潤三)。
<解説>WOWOWオンラインから引用
2011年1月に公開されたWOWOW FILMS作品。東野圭吾の同名ベストセラーを、堀北真希、高良健吾、船越英一郎の競演でスリリングに映画化した人間ミステリー。
「秘密」「容疑者Xの献身」等々、原作の映像化も相次ぐ日本エンタメ界きっての人気作家・東野圭吾。数ある作品群の中でもファンの間で絶大な人気を誇り、彼の最高傑作の呼び声が高いのが「白夜行」。ひと足先に2006年にTVドラマ化され、2009年には韓国でも映画化されているこの人気作を、今回は堀北、高良、船越らの競演で映画化。まだ幼い頃にある深い因縁で結ばれるようになった1組の若い男女と、その謎を解明すべく必死に彼らのあとを追い続けるベテラン刑事の姿を、息詰まるタッチでスリリングにつづる。
公開前にWOWOWがプロモーションも兼ねて続編で姉妹編となるドラマ「幻夜」を放送しました。このドラマが面白ければ、本作も観ようと考えていたのですが、あまりの酷い出来にドラマは見送り、映画鑑賞も止めていました。
しかし、WOWOW FILMS作品第一弾の映画『犯人に告ぐ』は面白かったので、同作品である本作はWOWOWで放映されれば観たいと考えていました。ヒロインが堀北真希というのも非常に興味を引いていました。
それなりに期待していたのですが、面白くありませんでした。
元々、有名な物語なので犯人はわかっていますので、どんな運命のイタズラによって起こってしまう必然としての犯罪について人間ドラマとして深く描いて欲しいと考えていたのですが、説明不足な脚本で経緯が判然としませんでした。特に主人公・唐沢雪穂と結婚した笹塚一成を演じる姜暢雄が何故廃人同様の存在になってしまったのかわからず非常にストレスを感じました。田中哲司(松浦勇)の存在もいまいちわかりません。事件の重要人物となる背景が不明でミステリーとしての醍醐味は削がれていました。そもそも昭和55年の最初の殺人事件を引退した元刑事が追い続ける理由も釈然としませんでした。
それと出演者の作品におけるウェイトも総花的で、特にヒロインの堀北真希の存在感はそれほどでもなく、どこに焦点を置いているのか理解しにくい面も感じました。とにかく高良健吾と姜暢雄のカツラが似合っていないもの残念過ぎです。どう観てもズラとわかるヘアスタイルは勘弁してください。
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