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2011.11.27

ドラマ「世にも奇妙な物語 2011年秋の特別編」(お薦め度★★★★)

エピソード 主演 原作 脚本 演出 お勧め度
「憑かれる」 松下奈緒
中越典子
貫井徳郎
「憑かれる」
酒井雅秋 小林義則 ★★★
「JANKEN」 三浦春馬
石橋蓮司
中村ゆり
ふじきみつ彦 植田泰史 ★★★
「ベビートークA錠」 水川あさみ
平山浩行
小峯裕之 岩田和行 ★★★★
「耳かき」 浅野忠信
佐田真由美
泉昌之
「耳掘り」
森ハヤシ 鈴木雅之 ★★★★
「いじめられっこ」 志田未来
大後寿々花
永山驢馬
「時計じかけの天使」
半澤律子 都築淳一 ★★★★★

「憑かれる」
ありがちなホラーです。そもそも記憶に無い高校時代のクラスメートの披露宴パーティに行くでしょうか。無理があります。また、舞台となる中華料理店が予算のためか、貧相でオドロオドロする雰囲気に誘い込むことが出来ませんでした。何はともあれ、パクリは駄目です。主人公は自業自得ですね。

「JANKEN」
じゃんけんを題材にしたコメディはゆるく笑えます。映画『GOEMON』風の演出は更に愉快でした。三浦春馬がカンフー張りのアクションを頑張っていました。ヒロインに大好きな中村ゆりが登場していて、それだけで癒されました。彼女はもっともっとドラマなどに出演してもらいたい女優です。

「ベビートークA錠」
水川あさみの育児ノイローゼの若妻役が圧巻でした。赤ちゃんの演技も不自然なところがなく完璧でした。撮影は大変だったのでしょう。赤ちゃんの言葉がわかる薬という設定が斬新で、子育てをした人間には非常に共感できる物語です。終わり方もグッドです。

「耳かき」
ナンセンスさが最高です。耳かきというアイデアも優れています。浅野忠信の三枚目も抜群でした。どうして耳から入って○○からでるのでしょう(笑)。

「いじめられっこ」

秀逸な作品です。UFOキャッチャーで仲良く取ったぬいぐるみが映し出されるラストシーンに涙しました。短編ながら内容の濃い物語です。脚本、演出、キャスティングの全てにおいて文句無しでした。SFベースのホラーな作風で、悲しみとせつなさが心を揺さぶります。志田未来は期待通りの素晴らしい演技を見せてくれました。女子高生役も抜群です。
演出の都築淳一は、前作の傑作「缶けり」(家族全員が怖くてビビッタ)でも演出されていました。彼の作品は目を見張るものがあります。今後も期待したいと思います。

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[番組データ](フジテレビHPから引用)
オンエア:2011年11月26日(土)21時~23時10分、フジテレビ

あらすじ
「憑かれる」(出演:松下奈緒 他)
倉田聖美(松下奈緒)は数々の賞を受賞する人気作家。次回作を執筆していると電話が鳴った。高校時代の同級生・及川真砂子(中越典子)からだった。「私の結婚のお祝い会があるから来てほしい」という内容だった。学生時代、そんなに仲が良くもなかったので気がのらなかったが、その会には当時、倉田が付き合っていた元カレも来ることを聞き、参加することを決めた。当日、言われたお店に着いた倉田だったが、そこにはびしょ濡れの及川の姿のみ。そして倉田は及川から驚きの話を聞き…。

「JANKEN」(出演:三浦春馬 他)
大手建設会社で働く新入社員・真田賢輔(三浦春馬)は、じゃんけんが弱かった。その“勝負弱さ”は仕事や私生活において賢輔の“負の要因”となっていた。そんなとき、街中で「じゃんけん教えます」という看板が賢輔の目に入る。賢輔はつい気になり路地の奥をのぞくと「じゃんけん道場」が。そこで仙人のような風貌の老師(石橋蓮司)と出会い…。

「ベビートークA錠」(出演:水川あさみ 他)
日々の子育てに苦労する主婦・安田千秋(水川あさみ)。千秋は泣きやまず、離乳食も口にしない息子に対して思わず「どうして?」とつい問いかけるが、答えるはずもない。憔悴し、いら立った様子の千秋。ある日、薬局の前を通りかかると薬剤師から薬をすすめられる。その薬が入ったビンのラベルには“ベビートークA錠”の文字が。その夜、千秋はすすめられた通りに薬を口にすると、思いもよらぬ効果があらわれる…。

「耳かき」(出演:浅野忠信 他)
ダンディズムを最優先させる謎の殺し屋(浅野忠信)は、ホテルの一室から標的の美女に銃口を向けていた。あとは引き金を引くだけ…。しかしこの男は、任務遂行の前に必ず行うことがあった。“ご自慢の耳かき”で耳あかを取ることだった。それがその男流の“ダンディズム”。そして今回も耳かきを耳の奥に入れるのだったが…。

「いじめられっこ」(出演:志田未来 他/演出:都築淳一)
女子高生・堂島百合(志田未来)は、クラスメートからいじめにあっていた。ある日百合は、いつものようにいじめられていると、クラスに転校してきた永瀬日菜子(大後寿々花)に助けてもらう。百合はかばってくれた日菜子へ話しかけるのだが、無表情でリアクションは薄い。そして、いつしかいじめの対象は日菜子へ。日菜子はいじめられ続けても感情を表に出さない。百合はいつしか日菜子のことを“身代わり”なのでは? と思い始める。

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受信: 2011.12.03 13:43

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