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2011.12.25

映画『続・男はつらいよ』(お薦め度★★★★★)

エピソードが盛り沢山です。前作から1年振りとの設定で、寅さんが生後数ヶ月の甥・満男と初めて顔をあわせます。さらに恩師、恩師の娘との再会し、京都で連れ込みホテルを経営している
実母(ミヤコ蝶々)と再会を果たしましす。その再会が酷かったことで、再会を勧めた恩師が責任を感じてしまうというくだりは、親兄弟以上の師弟関係の尊さを表現していました。師弟と言っても、悪ガキだった寅さんを親戚と同様の思いやりで接する東野英治郎の味のある演技に痺れました。恩師が天然の鰻を食べたいと寅さんに最後のわがままを言い残して亡くなってしまうシーンは肉親以上の絆を感じ、大泣きしてしました。寅さんは御前様に諭された後、悲しみを乗り越えて立派に葬儀を取り仕切って、お決まりのごとく失恋して旅に出てしまう展開は、無駄なく無理のないもので、ダイレクトに胸に入りました。
恩師の死を扱っていながらも、最後に京都で実母と散歩している寅さんの人懐っこいキャラクターに相当癒されます。山田洋次監督の巧さが際立つ作品です。

番組紹介/解説(WOWOWオンラインから引用)
渥美清がフーテンの寅こと車寅次郎に扮した国民的人気シリーズ《男はつらいよ》の第2作。寅次郎は関西で瞼の母と再会するが……。シリーズ名物のマドンナ役は佐藤オリエ。
第1作の大ヒットを受けて製作され、シリーズ化を決定づけるきっかけになったのがこの第2作。シリーズ名物のマドンナ女優は、映画版に先がけたTVドラマ版で寅次郎の憧れの女性、冬子(映画版第1作のマドンナにもなった)を演じた佐藤オリエ。また、ミヤコ蝶々演じる寅次郎の瞼の母、お菊が登場。寅次郎のルーツを語る上で欠かせないエピソードが次々と明かされる。さらに寅次郎の妹さくらと義弟・博の間に、シリーズ後半で重要な登場人物となる寅次郎の甥、満男が生まれた直後だというのも熱心な「男はつらいよ」ファンは要チェック。
制作年/制作国/内容時間    1969年/日本/94分
ジャンル コメディ

物語
《フーテンの寅》こと寅次郎は、弟分の登としがないテキヤ稼業を続ける毎日。故郷の東京・柴又に立ち寄り、中学時代の恩師“散歩先生”を訪ねるが、そこで先生の娘、夏子に惹かれる。だが調子に乗ってトラブルを連発した寅次郎は、夜逃げ同然で柴又を去る。北海道を経て京都に着いた寅次郎は、関西にいると聞いていた母親、お菊と再会できそうだと期待すると共に、そこで偶然関西を訪れていた“散歩先生”や夏子と再会するが……。

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