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2011.12.27

映画『新・男はつらいよ』(お薦め度★★★)

監督、小林俊一。
前作の低迷から一気に回復しました。
とても楽しい寅さんが帰ってきました。本作ではおいちゃんとおばちゃんに孝行したいという寅さんの強い想いが、まるっきり裏目にでます。馬券で当ててハワイ旅行に連れて行くという大仰な展開に何度も災いと情けなさが降りかかります。しかし、持ち前の前向きさ明るさでいつのまにか癒されていて、とても和めました。

それにしてもマドンナ・栗原小巻の美しさには目を見張りました。40数年前なのに現代にも通用する美人でした。当時としてはかなりインパクトがあったのではないでしょうか。寅さんとの絡みは少なく、簡単に失恋してしまって物足りなさを感じました。余りの美しさで両方のファンに配慮したのかもしれません。改めて彼女の美しさを寅さんで堪能しました。

第4作も山田洋次監督ではないため、冒頭の妄想劇は無く、場面場面の繋ぎのシーンでは配慮不足な箇所がありました。他の監督では寅さんのキャラクターを処理しきれなくなるのかもしれません。次の第5作から全て山田洋次監督に戻ります。監督と主演男優との絶妙の呼吸を味わいたいと思います。

番組紹介/解説(WOWOWオンラインから引用)
渥美清が《フーテンの寅》に扮した「男はつらいよ」シリーズの第4作。競馬で大勝ちした寅さんは、叔父夫婦にハワイ旅行をプレゼントするが……。マドンナ女優は栗原小巻。
迷惑をかけ通しのおいちゃん(森川信)とおばちゃん(三崎千恵子)に恩返ししたい寅次郎。競馬で稼いだ大金を使い、当時の日本人にはまだ高嶺の花だったハワイ旅行をプレゼントしようとするが、予期せぬ事態に……。名物の地方ロケ(今回は名古屋)は少なめにし、おなじみの和菓子店「とらや」を中心にしたストーリー。監督は先がけてTV版を演出した小林俊一。寅さんだけでなく他のレギュラーキャスト(中でも森川信と三崎千恵子)の魅力を掘り下げるのに成功。コマキストというファンがいるほど人気者だった栗原小巻の美貌も見ものだ。
制作年/制作国/内容時間    1970年/日本/93分
ジャンル コメディ

物語
競馬で大穴を当てたテキヤの寅次郎はそのまま名古屋でタクシーを拾い、故郷の東京・柴又へ。100万円の現金を持つ寅次郎は、おいちゃん夫婦をハワイ旅行に招待すると近所の人たちに豪語。だが出発直前、旅行代理店の社長が夜逃げし、寅次郎は一度出発してからおいちゃん夫婦と義弟の博に行けない事情を説明。ご近所に見つからないよう、家にこっそり戻るが……。また寅次郎は、近所の幼稚園に来た美人の春子先生に一目惚れする。

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