映画『男はつらいよ 望郷篇』(お薦め度★★★)
「男はつらいよ」シリーズのフォーマットが第5作で完成しています。
登場人物の描き方、話の流れは完璧でしょう。本当に作品の中でキャラクターが生き生きとしています。流石は山田洋次監督です。彼に戻して正解でした。
国鉄マンが地道な生き方の代表として渡世人の対極として描かれていました。寅さんは、額に汗して、油まみれになって地道に生きようと努力します。江戸川で舟が流されて、浦安で住み着いてしまう展開が笑えました。今や浦安といえばTDRしか連想しませんが、40年前は漁業の町だったのですね。それにしてもマドンナ・長山藍子の罪作りなことと言ったらありません。寅さんでなくても勘違いしてしまいますね。
サブタイトルの「望郷篇」は作品内容から連想しにくさを感じました。
番組紹介/解説(WOWOWオンラインから引用)
渥美清が主演した国民的ヒットシリーズ「男はつらいよ」の第5作。ついに堅気の仕事に就こうと考えた寅さんは浦安の豆腐店で働きはじめるが……。マドンナ女優は長山藍子。
冒頭でおいちゃんが亡くなる夢を見たり、先輩のテキヤが他界した寅さんが、今度こそは真剣に堅気になろうと奮闘するという、今までのシリーズに比べるとややシリアス度の高い1本。話題は、映画版に先がけてTV版「男はつらいよ」で渥美と共演したキャストとの競演。TV版でおばちゃん役だった杉山とく子、さくら役だった長山、さくらの恋人役だった井川比佐志が登場。監督は第2作から3作ぶりの山田洋次。山田は当初この第5作でシリーズを完結させたかったが、興行的に大成功したので第6作以降も作られたとか。
制作年/制作国/内容時間 1970年/日本/89分
ジャンル コメディ物語
おいちゃんが亡くなる夢を見て不安になった寅次郎は柴又に帰るが、おばちゃんの冗談を誤解し、おいちゃんが元気なのに葬儀業者を呼び、おいちゃんと大ゲンカに。やがて、かつて世話になった北海道のテキヤの親分が重病だと聞き、寅次郎は札幌へ。親分から息子探しを依頼されるが、親分は身寄りがいないまま息を引き取る。一連の事件を経て、堅気になろうと決めた寅次郎は浦安の豆腐店で働き出し、女性主人の娘、節子に片思いする。
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