ドラマ「境遇」(お薦め度★★)
ドラマ「境遇」(お薦め度★★)
監督、若松節朗。脚本、矢島正雄。原作、湊かなえ『境遇』。音楽、S.E.N.S。制作統括、脇阪聰史。エグゼクティブプロデューサー、岡村道範。プロデューサー、飯田新、郷田美雄、深沢義啓、志村彰(The icon)。制作協力、The icon。製作著作、ABC。テレビ朝日、サスペンスドラマ。2011年12月3日放送。
出演、松雪泰子(高倉陽子・絵本作家)、りょう(相田晴美・地方紙記者)、沢村一樹(高倉正紀・県会議員)、西本晴紀(高倉裕太・陽子の息子)。岸部一徳(後藤良隆・後援会長)、田畑智子(後藤亜紀・議員秘書)、東幹久(岩崎健介・正紀の親友)、白川由美(高倉寛子・正紀の母)、西村雅彦(宮下浩平・晴美の上司)、いしだあゆみ(橋本弥生・鍵を握る女)、名倉潤(下田俊幸)、野際陽子(ミツコ・「ミツコの部屋」司会)、芦名星(35年前の弥生)、谷村美月(17年前の陽子)、市川由衣(17年前の晴美)。
<イントロダクション>
人気ミステリー作家・湊かなえによる書き下ろし小説が原作のヒューマンミステリーが登場!湊かなえ作品初テレビドラマ化!2011年、ABC創立60周年を記念してお届するスペシャルドラマ『境遇』は、衝撃のデビュー作『告白』の発売から3年、いまや人気ミステリー作家の地位を確立した湊かなえが、この企画のために原作を書き下ろしたヒューマンミステリー。湊かなえ作品で初のテレビドラマ化が実現!
人間の弱さや負の感情に容赦なく切り込む、痛いほどにせつない人間描写。本作は、そんな湊かなえ独特の世界観に磨きをかけた“決定版”ともいうべき作品である。物語の主人公は二人の女性 ――一人は政治家の夫と幸せな家庭を築き、さらに絵本作家としても注目を浴びる主婦・陽子。もう一人は、家族のいない天涯孤独な地方紙記者・晴美。ふたりは親友であり、お互い過去に親に捨てられたという共通点があった。ある日、陽子の幼い息子・裕太が誘拐され、「世間に真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状が届く。晴美に助けを求める陽子。裕太を救うため、陽子と共に奔走する晴美。すると、陽子の絵本の大ファンだという一人の女性の存在が浮上する。犯人はその女性なのか、それとも…!?犯人の指す“真実”が明らかになるとき、彼女たちの歩んできた人生の意味が改めて浮き彫りになっていく。
今回、彼女がテーマに選んだのは、タイトルでもある『境遇』。境遇とは、その人が置かれた家庭環境や人間関係などの状況のこと。人は生まれる環境を選べない。しかし、その後の人生は自分の意思で選び、自分の手で築いていくことができる。人間関係が多様化・複雑化している現代社会の中、家族とは血の繋がりだけを指すのだろうか。友情とは何なのか…。
35歳という人生のターニングポイントを迎えた二人の女性を巡るこの作品は、観る人に、血の繋がり、家族、そして友情といった“人と人との絆”を改めて見つめ直すきっかけを与え、その“絆”とは何かを問いかけることだろう。
"主演には松雪泰子。もう一人のヒロインにりょうを迎え、実力派豪華キャスト&豪華スタッフが終結!"
主人公の陽子を演じるのは、実力派女優として数々の映画やテレビドラマで活躍する松雪泰子。そして、陽子の親友・晴美を演じるのは、同じく演技派女優として活躍中のりょう。対照的ながら共通点の多いふたりの女性を、ときに力強く、ときに可憐に、ときにせつなく演じている。さらに、二人を支える共演陣にも、沢村一樹、東幹久、田畑智子、岸部一徳、白川由美、西村雅彦、野際陽子、いしだあゆみという豪華キャストが集結。
演出は、数々の人気テレビドラマを担当し、映画『ホワイトアウト』(2000年)や『沈まぬ太陽』(2009年)で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した名匠・若松節朗。脚本は人気ドラマの脚本や漫画原作者としても知られる矢島正雄が担当し、湊かなえが生み出した重厚な人間ドラマを余すところなく映像化。60周年記念スペシャルにふさわしい、極上のヒューマンミステリードラマをお届けする!
かなりがっかりしました。
監督と脚本家ともに当ブログのレビューから低評価ながら、事前の番宣CMがかなりインパクトがあったので、それなりに期待しました。しかし、演出と脚本がよくありません。過去の事件との関係が整理されないのでわかりにくく、時系列のスリリングさがありません。すぐに誘拐犯がわかってしまいます。そのため、何故主人公の母親が警察に相談しないのかばかりが気になって全く物語に入っていけなくなりました。
原作が面白そうで出演者が頑張っていただけに残念な作品となりました。特に、過去の殺人事件を名倉潤が演じていましたが、現実的にありえない展開で全体のレベルを押し下げました。
【追記:2011/12/6】
視聴率は16.2%。
かなり数字は良かったようです。
| 固定リンク
コメント