映画『男はつらいよ 葛飾立志篇』(お薦め度★★★)
シリーズの中で一番印象に残っている作品ですが、寅さんとマドンナ・樫山文枝との恋の行方しか記憶にありませんでした。1975年公開当時劇場鑑賞して、その後TVで放送されたものを何回か観て来たはずなのですが、ほとんど忘れていました。俺の記憶は本当に当てになりません(泣)。
第16作はマドンナが2人というシリーズ初の試みがされていました。花の中三トリオとして人気アイドルだった森昌子、桜田淳子、山口百恵の3人の中で、当時の注目度からして順当だった桜田淳子が準マドンナとして起用されています。今見ても可愛いです。
樫山文枝にメガネ萌えで寅さんもメガネをかけるのが笑えました。昔からインテリといえばメガネです。寅さんと学問という対極を恋に絡めて、うまく描かれた心温まる作品です。タイトルも良いですね。
結婚の悩みを相談される間柄になってしまい、自らの好意を相手に全く気付かせない寅さんのテクニック(?)は、「振られる美学」の最上だと感じました。泣かせます(笑)。
番組紹介/解説(WOWOWオンラインから引用)
渥美清がおなじみの“フーテンの寅”に扮した「男はつらいよ」シリーズの第16作。寅次郎は急に、学問の道にめざめそうになるが……。マドンナ女優は樫山文枝と桜田淳子。
無学の寅次郎が考古学者であるインテリのマドンナに片思いし、学問の道をめざそうとと思いつく。メガネをかければ頭がよさそうに見えると思い込んだ寅次郎のミスマッチなメガネ姿は、ファンなら爆笑確実。NHK連続テレビ小説「おはなはん」の主演で国民的人気女優になり、メインのマドンナ役をつとめた樫山文枝に加え、人気アイドルだった桜田淳子が準マドンナ役に。小林桂樹の役名は、なぜか当時の別の出演作「日本沈没」と同じく田所博士。米倉斉加年や大滝秀治の共演も楽しい。ロケ地は山形県寒河江市や静岡県。
制作年/制作国/内容時間 1975年/日本/100分
ジャンル コメディ物語
テキヤの寅次郎の実家である柴又の《とらや》に、山形から上京した女子高生、順子が訪ねてくる。十数年前、旅路で救われて以来、寅次郎は順子の亡くなった母親に毎年、手紙と少しのお金を送っていたという。そこへ帰宅した寅次郎は自分が順子の瞼の父ではないかという疑惑を知り……。その頃、《とらや》に下宿し始めた女性考古学者の礼子に寅次郎は一目惚れ。学問をしたいと願った寅次郎は、礼子に家庭教師になってもらうが……?
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