映画『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』(お薦め度★★★)
第9作のマドンナ・吉永小百合が再登場します。
設定は2年前の第9作からの続きとなっていますが、陶芸家と一緒になったものの死別している展開はかなり無理がありました。元々姑と一緒に暮らしていなかったのに、病気療養で実家の世話になって、夫が病死しても実家に居続ける話は納得できません。ましてや偶然に寅さんと定食屋で再会をするのは滅茶苦茶です。流石に成立しません。製作サイドとして単に吉永小百合をもう一度使いたかったとしか思えません。
とはいうものの、俺的に「男はつらいよ」シリーズのマドンナ№1の彼女の登場には胸が躍るものがありました。寅さんとの共演はやはり彼女にとって意味深いものだったのではないでしょうか。歌子のキャラクターらしく寅さんの恋心に全く気付かずに別れてしまうのも、納得できました。
番組紹介/解説(WOWOWオンラインから引用)
渥美清主演「男はつらいよ」シリーズの第13作。マドンナ女優はシリーズ2度目の吉永小百合。ついに寅次郎が結婚かという導入部や第9作のマドンナ歌子の再登場が見もの!
柴又に帰ってきた寅次郎は、ついに結婚相手を見つけた気配で……。ファンにはびっくりの導入部に続き、第9作で寅次郎が片思いした歌子の再登場が見もの。歌子に扮したのは前回と同様、国民的女優の吉永小百合。夫を亡くした歌子は《とらや》でしばらく暮らすが、マドンナの同居に浮かれた寅次郎は……。やはり歌子の父に扮した、宮口精二も巧演を見せる。なお、2代目おいちゃん役の松村達雄がおいちゃんを演じるのは本作が最後だが、松村はその後も異なる役でシリーズに不定期参加。ロケ地は島根県の津和野町など。
制作年/制作国/内容時間 1974年/日本/105分
ジャンル コメディ物語
テキヤの寅次郎が故郷の柴又に帰り、周囲は彼がついに結婚相手を見つけたと早とちり。確かに寅次郎は旅先で出会った人妻、絹代に好意を抱き、寅次郎は妹さくらを連れて絹代が住む村へ。だが、絹代の失踪した夫が戻っていて、失恋した寅次郎は旅へ。すると津和野で以前自分が片思いした女性、歌子と再会。何と歌子が結婚した陶芸家は病死していた。柴又に戻った寅次郎は、不仲な父、修吉の家に帰れないという歌子の訪問を受け……。
【関連記事】
2011.12.24 寅さんをWOWOWで全部観るぞ!
| 固定リンク
コメント