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2012.01.07

映画『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』(お薦め度★★★★★)

シリーズ最高傑作ではないでしょうか。
まだ、第17作目で半分も行きませんが、今までのなかで一番感動しました。まさに大人向けのファンタジーでした。
ともかく寅さんの心意気が素晴らしいです。無銭飲食で通報されそうになった身なりの貧相な老人でしかも厚かましい人物にもかかわらず、親身になってもてなそうとする心根と、お金を騙し取られた芸者のために警察沙汰をも持さない男気に号泣してしました。寅さんの尊い行いは必ずや周りの人々を幸福にしてくれるという夢を本作は語ってくれます。寅さんの心意気に老画伯が応えるラストは圧巻でした。山田洋次監督は本当に凄いです。
宇野重吉が枯れた味わい深い演技をみせてくれました。実の息子・寺尾聰との共演もあり、第7作のマドンナ・榊原るみも別の役で登場し、見所満載の作品でした。

番組紹介/解説(WOWOWオンラインから引用)
渥美清が主演した「男はつらいよ」シリーズの第17作。“フーテンの寅”が惚れた芸妓にはある問題が……。マドンナ女優は太地喜和子。宇野重吉と寺尾聰の親子共演も話題。
寅次郎が旅先で出会った芸妓は、ある男に貸した金を返してもらえないため、寅次郎をはじめ、《とらや》の面々は力を貸そうとするが……。本作が公開されたのと同じ年にロッキード事件があった影響なのか、社会派風の物語展開に。とはいえ深刻ぶることなく、やはり社会派だが庶民派でもある山田洋次監督らしい視点が冴え、シリーズ屈指の痛快作に仕上がった。冒頭のシリーズ名物“寅次郎の夢”は前年末に日本公開された大ヒット洋画「JAWS ジョーズ」のパロディ。ロケ地は兵庫県龍野市(現在のたつの市の一部)。
制作年/制作国/内容時間    1976年/日本/110分
ジャンル コメディ

物語
甥の小学校入学を祝おうとテキヤの寅次郎は故郷柴又の《とらや》に帰るが、飲み屋で知り合った無一文だが図々しい老人を《とらや》に泊めたため、《とらや》の面々と寅次郎は気まずい雰囲気に。だが、実は老人は日本の画壇を代表する画伯、池ノ内青観だった。再び旅に出た寅次郎は青観の故郷で彼と再会すると共に、気のいい芸妓、ぼたんと仲良くなる。ぼたんはある実業家に200万円を貸したが、返してもらえずに困っており……。

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