【福島原発事故】児玉龍彦著『内部被曝の真実』
内部被曝研究の第一人者である児玉龍彦(こだま=たつひこ)教授の国会でのスピーチが全文採録された新書です。映像だけでは伝わらない発言の背景や教授の考え方が立体的に理解できる内容です。当ブログでも次の記事を書きました。
2011.07.30 【放射能汚染】児玉龍彦 東京大学アイソトープ総合センター長の渾身の提言に驚愕し涙した
「私は国に満身の怒りを表明します」
の見出しから始まる構成はよく練られています。全文採録はインターネットでも速報で行われましたが、紙媒体で記録するということも非常に大事です。本企画を9月10日発行となる短期間で実現した株式会社幻冬舎の英断に敬意を表したいと思います。大手マスコミがジャーナリズムを捨てた現代において、幻冬舎のような出版社の心意気は希望の光です。
国会での魂のメッセージを記録した価値ある本です。教授の決意が語られた最終章から一部引用します。
「しかし、人が汚したものなら、人がきれいにできないわけがない。
そのために全力を尽くすのがわれわれ科学者の責任である。」
児玉龍彦教授の提言がどこまで実現したのかわかりませんが、教授の意志は絶対に忘れてはならないと思います。
【関連記事】
2011.08.18 【放射能汚染】児玉龍彦・東大教授インタビュー記事
2011.09.10 【放射能汚染】児玉龍彦東京大学アイソトープ総合センター長の除染活動について
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