ドラマ『男はつらいよ 寅次郎と殿様』(お薦め度★★★)
藤堂家の執事を演じた三木のり平と寅さんのからみが絶妙でした。大物コメディ俳優のやり取りがもっと盛り込んであればとも思いましたが、少し物足りないところが監督として巧さなのかもしれません。有り得ない設定ながら、全く不自然に感じさせない脚本の完成度も見事でした。
嵐寛寿郎の演技も良かったです。浮世離れした人こそ寅さんを評価できるところの面白さが抜群でした。
番組紹介/解説
渥美清が主演した国民的コメディ「男はつらいよ」シリーズの第19作。大スター嵐寛寿郎のシリーズ初出演が公開当時大きな話題に。シリーズ名物のマドンナ女優は真野響子。
前作の「~寅次郎純情詩集」が悲しいストーリーだったからか、いつも以上にコミカル度を高めた本作。“アラカン”の愛称で親しまれた嵐扮する地方の大物が、渥美扮する“フーテンの寅”と交流するというギャップがユーモラスで、芸達者な2人、嵐と渥美のやり取りに笑わせられる。作品冒頭の名物“寅次郎の夢”も、アラカンの当たり役、鞍馬天狗のパロディだ。マドンナ女優は今回、「忍ぶ糸」で映画デビュー以来、正統派美女として人気だった真野。ロケ地は大洲市などの愛媛県。シリーズ初の四国ロケとなった。
制作年/制作国/内容時間 1977年/日本/100分
ジャンル コメディ物語
故郷の柴又に帰ったテキヤの寅次郎は、またも《とらや》の面々とケンカし、再び旅へ。愛媛県に着いた寅次郎は旅館で隣部屋の美人客、鞠子に一目惚れするが、鞠子は夫に先立たれたばかりだった。やがて寅次郎は偶然出会った老人、藤堂に気に入られるが、藤堂は大洲藩十八代目当主だった。相手が大物だと知った寅次郎は藤堂を“殿様”と呼ぶが、藤堂から亡くなった息子の結婚相手を東京で探してくれと頼まれ、つい引き受けるが……。
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