映画『男はつらいよ 寅次郎子守唄』(お薦め度★★★★)
遠い旅先の九州で赤ん坊を押し付けられてしまう寅さんが、東京のとらやまで連れて帰る人の良すぎる行動とその赤ん坊が寅さんの生い立ちと重なるという導入が絶妙です。子連れで帰ってきた寅さんに驚くものの、赤ん坊を厄介者として感じないとらや一家の寅さん以上の人情の厚さに本当に心が癒されます。赤ん坊を返した後のおばちゃんが泣いている姿が心に残りました。
寅さんの恋の行方は、微熱段階でお節介焼きをしたことで終止符を打つという展開に、物足りなさはあったものの若人のような清々しさを感じました。
番組紹介/解説(WOWOWオンラインから引用)
渥美清がフーテンの寅こと車寅次郎に扮したヒット喜劇「男はつらいよ」シリーズ第14作。寅次郎が故郷の柴又に、赤ん坊を連れて帰って大騒ぎに。マドンナ女優は十朱幸代。
寅次郎は旅先の九州でひょんなことから他人の赤ん坊を預かり、四苦八苦しながら故郷の柴又に連れて帰るが……。赤ん坊に困る寅次郎(珍しく不精ヒゲを伸ばす場面も)がユーモラスな前半、いつものように寅次郎がマドンナ(今回は当時TV界を中心に人気が高かった十朱幸代)に片思いする後半という、ファンが安心して楽しめるパターンの展開だ。寅次郎の叔父であるおいちゃん役の俳優は、本作から3代目となる下條正巳にバトンタッチ。シリーズの終了まで出演した。ロケ地は、佐賀県唐津市や、群馬県の磯部温泉など。
制作年/制作国/内容時間 1974年/日本/105分
ジャンル コメディ物語
旅を続けるテキヤの寅次郎は、九州の宿で知り合った男性、佐藤と酒を飲むが、翌朝目ざめると、この子を頼むと書いた置き手紙と赤ん坊1人を残して佐藤は消えていた。ひとまず寅次郎は赤ん坊を背負って故郷の柴又に帰り、妹さくらなど家族と面倒を看ることに。熱を出した赤ん坊は近所の病院に入院することになるが、寅次郎はそこで看護師として働く美人の京子に一目惚れ。やがて、佐藤がいきなり柴又の《とらや》を訪ねてきて……。
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