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2012.01.01

映画『男はつらいよ 柴又慕情』(お薦め度★★★★)

吉永小百合はマドンナ女優の中で№1だと思います。演技力がないので、他の作品では印象に残らないのですが、「男はつらいよ」シリーズでの彼女の存在感は際立っていると思います。さくらのアパートに彼女を迎えにいってお寺の境内で失恋するシーンは忘れられない名場面です。寅さんが勘違いして満面の笑顔になっているところから、恋人がいることに気付いて天国から地獄へと一気に突き落とされた落胆する姿は何度観てもいたたまれなくなります。あれほど慕われているのに、恋愛の対象ではないところが寅さんの真骨頂なのかもしれません。
本作からおいちゃんが松村達雄に代わりました。場所をわきまえず、寅さん並みの下品な話をする姿に一族としての共通項を感じました。キャラクターが本当に練られています。

ところで、本作の吉永小百合のまなざしに武井咲が似ていると感じました。武井咲は若手女優の中で一押しですが、彼女が吉永小百合のような正統派美女の系譜であることを改めて認識しました。

番組紹介/解説(WOWOWオンラインから引用)
渥美清主演の人気編「男はつらいよ」シリーズ第9作。寅さんは旅先の北陸で出会ったOLを好きになる。マドンナ女優はシリーズのファンの間でも人気の清純派、吉永小百合。
吉永演じるマドンナはみずから、おなじみの《とらや》に乗り込むほど寅さんに好意があるようだが……という展開で、寅さんが新たな一面を見せるのが見もの。吉永はシリーズ第13作「~寅次郎恋やつれ」でも同じ役を演じる。また、“おいちゃん”役に前作の撮影後急逝した森川信に代わり、松村達雄が扮する(第13作「~寅次郎恋やつれ」まで出演)。本作からシリーズは正月とお盆に公開されるようになり(本作はお盆)、名物“寅次郎が見る夢”の場面が冒頭にあるのも本作が初。ロケ地は石川県金沢、福井県東尋坊など。
制作年/制作国/内容時間    1972年/日本/108分
ジャンル コメディ

物語
テキ屋の寅次郎は久しぶりに故郷の柴又へ。だが、妹さくらの家族が家を建てる資金のため、実家の《とらや》が寅次郎の部屋を賃貸に出そうとしていたので気まずい雰囲気になり、寅次郎は再び旅へ。北陸に行った寅次郎はそこで旅行中の歌子らOL3人組と出会って楽しい時を過ごすが、柴又に戻ると歌子の友人2人と偶然再会。その後、作家である父親との2人暮らしに悩む歌子も寅次郎と再会するが、彼女は寅次郎に好意がありそうで?

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コメント

真夜中に「あけましておめでとうございます」
今年もよろしくお願い致します。
 
で、このまま寅さんシリーズって40数回続くん
ですかぁ!?!?
 
なんかブログ記事読んでて観たくなるところが
凄いですねぇ!
私は、この年で1本も観た事がない罰当たり者です。

それとリンクさせていただいてよろしいですか?

投稿: Kutz-chang | 2012.01.02 03:11

>Kutz-changさん、あけましておめでとうございます。
新年のご挨拶ありがとうございます。

>で、このまま寅さんシリーズって40数回続くん
ですかぁ!?!?
続きます。折角の機会なので時間がかかっても全作品
の鑑賞を貫徹しようと思います。

>それとリンクさせていただいてよろしいですか?
OKです。よろしくお願いします。

投稿: erabu | 2012.01.02 11:45

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