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2012.01.05

映画『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』(お薦め度★★★★★)

第11作のりりーが再登場します。
本作は必ず前回のりりーを観てからの鑑賞が必須です。実は一挙放送前のオープニング作品として本作(第15作)を観ましたが、第11作の後ほど多くの想いを理解できます。

第11作では、似た者同士が互いに惹かれるにもにもかかわらず、りりーは寿司屋の女房に収まってしまいました。第9作の吉永小百合と同じようにマドンナの結婚で終止符が打たれました。しかし、再会は全く違った装いになりました。浅丘ルリ子が演じるりりーの場合は、堅気の生活が合わずに離婚して再び寅さんと再会を果たします。キャラクターの特徴を活かした設定が施されています。そのため、ストーリーに無理は無く、非常に共感できる設定でした。
とらや一家に受け入れられ、さくらが兄に代わってプロポーズし、OKの返事をもらうシーンは本当に和みました。そして、その回答に対する寅さんらしい反応が2人にとって切な過ぎました。似た者同士ゆえの宿命とでも言うべきものでしょうか。好いた者同士が一緒になっても幸せになれないことを寅さんは悟って、逆らうことなく受け取ってしまったかのようでした。

番組紹介/解説(WOWOWオンラインから引用)
渥美清が主演した「男はつらいよ」シリーズの第15作。マドンナ女優は第11作に続いて浅丘ルリ子。歴代マドンナNo.1の声もある、場末の女性歌手、リリー役を好演!
シリーズ48作+特別篇1本が作られた「男はつらいよ」シリーズで、主人公の寅次郎に最も近い女性風来坊リリーが名ヒロインであることに異論はないはず。第11作「~寅次郎忘れな草」で寅次郎と初めて出会い、似た者同士で交流を深めたリリーだが、離婚した今、寅次郎と再会し……。船越英二演じる、世を捨てきれない男性をあわせた、寅次郎、リリーという3者の化学反応はシリーズ屈指の密度。リリーの3度目の登場となる第25作「~寅次郎ハイビスカスの花」もファン必見。ロケ地は青森県青森市や函館市などの北海道。
制作年/制作国/内容時間    1975年/日本/92分
ジャンル    コメディ

物語
かつて《フーテンの寅》ことテキヤの寅次郎と交流した女性歌手リリーが、寅次郎の故郷の《とらや》に来て、寅次郎の家族に自分が寿司店の主人と離婚したと明かす。その頃、寅次郎はひょんなことから知り合った家出中の男性《パパ》こと兵頭と旅をしていた。兵頭は親の七光りで会社の重役をしていたが、平凡な生活に飽き飽きして逃げ出していた。寅次郎は再び地方を回るようになったリリーと再会し、兵頭と3人で旅を続けるが……。

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