F スケール(藤田スケール)
竜巻やダウンバーストなどの風速を、構造物などの被害調査から簡便に推定するために、シカゴ大学の藤田哲也により1971 年に考案された風速のスケール(日本気象学会編、1992)です。
気象科学辞典(日本気象学会編、1998)より
F0 | 17~32m/s | 煙突やテレビのアンテナが壊れる。小枝が折れ、また根の浅い木が傾くことがある。非住家が壊れるかもしれない。 |
F1 | 33~49 m/s | 屋根瓦が飛び、ガラス窓は割れる。またビニールハウスの被害甚大。根の弱い木は倒れ、強い木の幹が折れたりする。 |
F2 | 50~69 m/s | 住家の屋根がはぎとられ、弱い非住家は倒壊する。大木が倒れたり、またねじ切られる。自動車が道から吹き飛ばされ、また汽車が脱線することがある。 |
F3 | 70~92 m/s | 壁が押し倒され住家が倒壊する。非住家はバラバラになって飛散し、鉄骨づくりでもつぶれる。汽車は転覆し、自動車が持ち上げられて飛ばされる。森林の大木でも、大半は折れるか倒れるかし、また引き抜かれることもある。 |
F4 | 93~116 m/s | 住家がバラバラになってあたりに飛散し、弱い非住家は跡形なく吹き飛ばされてしまう。鉄骨づくりでもペシャンコ。 |
F5 | 117~142 m/s | 住家は跡形もなく吹き飛ばされるし、立木の皮がはぎとられてしまったりする。自動車、列車などが持ち上げられて飛行し、とんでもないところまで飛ばされる。数トンもある物体がどこからともなく降ってくる。 |
5月7日に気象庁から発表された資料をコピーしました。
「平成 24 年5 月6 日に茨城県つくば市付近で発生した突風について」
突風の強さが「F2」と報道されていましたが、いままで全くなじみのない単位だったので気になっていました。F3になると汽車の中でさえ安全では無くなるのですね。本当に恐ろしいと感じます。4月3日の爆弾低気圧といい、異常気象が本当に身近になってきました。
自然災害の認識を改めて、万が一のことを想定しておきたいと思います。
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