ドラマ「世にも奇妙な物語2012 秋の特別編」(お薦め度★★★★)
エピソード | 主演 | 原作 | 脚本 | 演出 | お薦め度 |
「心霊アプリ」 | 大島優子 大東駿介 |
- | 寺田敏雄 | 松木創 | ★★★★ |
「来世不動産」 | 高橋克実 バカリズム |
升野英知 (バカリズム)『来世不動産』 |
バカリズム | 岩田和行 | ★★★★ |
「蛇口」 | 伊藤英明 森口瑤子 |
小池真理子『蛇口』 | 北川亜矢子 | 佐藤源太 | ★★★★ |
「相席の恋人」 | 倉科カナ宇津井健 | - | 和田清人 | 高丸雅隆 | ★★★★★ |
「ヘイトウイルス」 | 草なぎ剛森廉 品川徹 |
うめざわしゅん『ヘイトウイルス』 | 黒岩勉 | 落合正幸 | ★★★★ |
ストリーテラー | タモリ | - | - | 佐藤源太 | - |
アイデアが素晴らしく、ハイレベルな作品作りです。どのエピソードもお見事でした。キャスティングも磐石です。前回に引き続き演出のエース・都築淳一は登場していません。
「心霊アプリ」
心霊写真が撮れるアプリはリアリティがあり、登場人物のどうしようも無さをうまく表現していました。大島優子の演技は向上していると思われます。
「来世不動産」
生まれ変わりを軽妙なタッチでコメディに仕上げた秀作です。「蝉、サイコ~」には大笑いさせられました。うま過ぎです。原作・脚本を担当したバカリズムの才能は凄過ぎです。
「蛇口」
蛇口を回したくなる人間の心理をうまく表現していて感心しました。ブラックなエンディングに納得です。
「相席の恋人」
大人向けのファンタジーとう設定が素晴らしいです。切ない心持ちを倉科カナが好演していました。物語の途中から泣けて泣けて、最後は大泣きしてしまいました。
「ヘイトウイルス」
虚構の世界観を上手に作り込んでいました。争いは無くならないけれども、無くしたいという理想を短い時間の中で的確に表現してくれました。
<スタッフ>
編成企画:成田一樹、水野綾子、加藤達也
プロデュース:齋藤理恵子
アソシエイトプロデューサー:小椋久雄、岩田祐二
制作:フジテレビ
制作著作:共同テレビ
<番組紹介>
‘89年に深夜枠で放送された「奇妙な出来事」が「世にも奇妙な物語」とタイトルを改め、ストーリーテラーにタモリを迎えてゴールデンタイムに進出したのが‘90年。正味15分の3本だてオムニバスというそれまでのドラマにない形式、またその斬新な内容が圧倒的な支持を受け、レギュラーシリーズと平行する形で制作されてきた2時間の特別編も平均視聴率で20%を超えるという、フジテレビの看板ドラマに成長しました。
<あらすじ>
◆『ヘイトウイルス』
(出演:草なぎ剛、森廉、品川徹 他/演出:落合正幸)
わずか半世紀ほど前、人類は愚かな戦争を繰り返していた。終わることのない憎しみと暴力の連鎖…。憎悪の原因はあるウイルスの感染によるものとし、そのウイルスは「ヘイトウイルス」と名付けられた。そして研究者たちは「ヘイトウイルス」を死滅させるワクチンの開発に成功。地球上からあらゆる争いがなくなり、人類は「ユートピア」を手に入れた。
ある日、ユートピア保全機構のサエキマコト(草なぎ剛)は、いつものように「ヘイトウイルス」に侵された患者へのワクチン投与やウイルス除去チェックを行っていた。そこに新たな「ヘイトウイルス」感染者による殺人事件発生の一報が入る。被害者はサエキの妻。そして感染者はクリタハジメ(森廉)。クリタはかつてサエキの娘を殺した犯人であった。サエキによるワクチン投与を希望してやってきたクリタを目前に、はたしてサエキは…。
◆『心霊アプリ』
(出演:大島優子、大東駿介 他/演出:松木創)
学習塾で事務員として働く立花さおり(大島優子)は、学生の間で流行っているという「心霊アプリ」をスマートフォンにダウンロードする。このアプリケーションで写真を撮ると、背後に心霊の画像が合成されるというもの。友人の驚いた顔に満足気なさおり。そしてある日、さおりの心霊アプリに「バージョンアップしますか?」「バージョンアップ後はご自分で撮った人物を霊のサンプル画像として取り込むことが出来ます」と、メッセージが表示される。すっかり「心霊アプリ」にハマっていたさおりは、ためらうことなくバージョンアップ。しかしその後、予期せぬ不幸が彼女に降りかかる。
◆『来世不動産』
(出演:高橋克実、バカリズム/演出:岩田和行)
バカリズム原作・脚本で送る、奇妙な世界で繰り広げられる男2人の会話劇。
倒れている1人の男(高橋克実)が目を覚まし立ち上がると、そこは草原だった。辺りには何も無い。しかし、目を凝らしてもう一度辺りを見回すと、ぽつんと1軒の建物が見える。男がその建物のドアを開くと、中には1人の不動産屋(バカリズム)の姿があった。「いらっしゃいませ」。男がたどりついたのは…。
◆『蛇口』
(出演:伊藤英明、森口瑤子 他/演出:佐藤源太)
妻が一酸化炭素中毒で危険な状態であると、病院からの電話を受ける浅村雄一(伊藤英明)。振り返ると、庭のガーデンテーブルからにょっきりと蛇口が生えている。雄一は、その蛇口に見覚えがある。自分の母親が死んだとき、友人や、上司が生死の境をさまよったときなど、身近な人間に死の危険がせまったとき、その蛇口は急にあらわれる。そして今回も、目前に蛇口が現れた。
果たして、この蛇口は一体誰の生死を暗示しているものなのか…。
雄一は、娘の美咲を連れて、妻が救急搬送された病院へと向かう。
◆『相席の恋人』
(出演:倉科カナ、宇津井健 他/演出:高丸雅隆)
運命の人との結婚を夢見るOL・山田スズ(倉科カナ)。高校時代からの恋人、今藤良樹(佐野和真)と同棲中だが、すれ違いの日々が続いている。そんな中、ひとり夕食を食べる為に入った喫茶店で、スズはめまいに襲われる。そして気が付くと、見知らぬ老人(宇津井健)がスズのテーブルに相席をしていた。
「久しぶりだね」と親しげに声をかけてくる相席の男に不信感が拭えないスズ。男が「…僕は君の恋人なんだ」と、照れ臭そうに笑うと、スズは再びめまいに襲われ……気が付くと男の姿は消えていた。その不思議な体験が気になって、スズは再び喫茶店を訪れるが…。
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