2012年10月スタートの秋の新ドラマは次の8作品を鑑賞しています。一覧の並びは最終評価予想を前提とした期待順です。
| ドラマ名 | 放送局 | 開始日 | 放送開始 | 曜日 | お薦め度※ |
① | 「高校入試」 | フジテレビ | 10/6 | 23:10 | 土 | ★★★★★ |
② | 「ガールズトーク~十人のシスターたち~」 | テレビ朝日 | 10/2 | 25:51 | 火 | ★★★★★ |
③ | 「Piece」 | 日テレ | 10/6 | 24:55 | 土 | ★★★ |
④ | 「好好!キョンシーガール東京電視台戦記」 | テレビ東京 | 10/12 | 24:52 | 金 | ★★★★ |
⑤ | 「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」 | テレビ東京 | 10/12 | 24:12 | 金 | ★★★ |
⑥ | 「匿名探偵」 | テレビ朝日 | 10/12 | 23:15 | 金 | |
⑦ | 「花のズボラ飯」 | TBS | 10/23 | 24:55 | 火 | ★★ |
⑧ | 「東京全力少女」 | 日テレ | 10/10 | 22:00 | 水 | |
※は後日レビュー結果を記入。
2012夏に続いてゴールデン帯のドラマは駄目です。各局が番宣に力を入れているのは分かるのですが、観るべき作品は皆無です。10月クールの目玉はフジテレビ「高校入試」とテレビ朝日「ガールズトーク~十人のシスターたち~」です。フジテレビはこの作品で面目を保ちました。「ガールズトーク~十人のシスターたち~」は画期的な作品です。テレビ朝日の好調さは新企画でも発揮されています。
①「高校入試」は、ベストセラー作家・湊かなえオリジナル書き下ろし脚本のエディケーショナルミステリーです。高校入試が舞台でこれほどのワクワクドキドキ感があるスリリングな展開は、全く予想できませんでした。今後語り継がれるドラマになることは間違いありません。
②「ガールズトーク~十人のシスターたち~」は、今まで観たことがない新しいタイプのドキュメンタリードラマです。2012年8月9日のサービス開始以来、女性を中心に利用者が急増しているスマートフォン向け女性限定の完全匿名性掲示板サービス「GIRLS TALK」に投稿された実話をもとに、人気放送作家の鈴木おさむが構成・演出を手掛けています。改めて鈴木おさむの凄さに驚かされました。
③「Piece」は、異色のラブサスペンスドラマです。ドラマの構成やキャラクター設定、過去の場面の演出に問題があるものの、中山優馬と本田翼の抜擢で弱点をカバーしています。どのように話が進行していくのか興味は尽きません。
④「好好!キョンシーガール東京電視台戦記」の違和感は半端あはません。80年代にはやった中国の妖怪キョンシーで作品をつくる感覚が意外過ぎます。しかしながら、本人役で登場する川島海荷のキュートさは想像以上です。彼女の愛くるしい演技は必見です。
⑤「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」は、「勇者ヨシヒコと魔王の城」の続編で変わらず低予算です。前回から100年後という設定ながら主要登場人物は生き返らせて全く同じという福田雄一監督らしいナンセンスさです。脱力感やマンネリ感は突き抜けています。
⑥「匿名探偵」のお色気が良いですね。高橋克典の二枚目半が良い味が出ています。
⑦「花のズボラ飯」は番宣ポスターから受けた印象よりも下回る内容であるものの、主演の倉科カナが目当てなので最後まで付き合いたいと思います。
⑧「東京全力少女」は導入部分で描かれるヒロイン像が失敗しています。しかし、息子が武井咲の大ファンなので出来如何に関わらず、観ることになります。
続いて、鑑賞見送りドラマの寸評です。
⑨「PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~」は、月9のキムタクなのでそれなりに期待したのですが、作品の企画意図がさっぱりわかりません。懲戒解雇されたうえに自宅を爆破するといったくだらなさにあきれました。
⑩「宮部みゆきミステリー パーフェクト・ブルー」は、脚本が緩くミステリーとしてのキレが感じられません。もう少しリアリティが欲しいと感じました。
⑪「ゴーイング マイ ホーム」は映画監督の是枝裕和が全話の脚本・監督に初挑戦しています。2時間の初回は観たのですが映画的にゆったりと進行してメリハリがありません。描かれる主人公は現実的でない広告代理店社員が設定されていて、がっかりしました。阿部の妻役で連ドラ”出演16年ぶりの山口智子で話題になったものの、全体のトーンが馴染めません。
⑫「結婚しない」のダブル主演の菅野美穂と天海祐希に興味がありましたが、キャラクター設定が凡庸でストーリーは期待できないと判断しました。
⑬「TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~」は深田恭子が主演なので観るつもりでいました。しかし、航空管制官の登場人物の嘘っぽさには辟易しました。変に力が入り過ぎた瀬戸朝香、知性が感じられない佐々木希、主管管制官には無理な梶原善だったり、ミスキャスです。
⑭「悪夢ちゃん」はどう付き合っていいのかわかりません。予知夢を見る少女役・木村真那月の違和感を感じさせる演技は御免です。
⑮「大奥~誕生[有功・家光篇]」は連続ドラマの企画なのでしょうか。始まって数分で断念しました。
⑯「孤独のグルメ Season2」の今年1月に放送された前シーズンは全くノーマークでした。早い続編なので興味があったのですが、如何せん思った以上に主人公が内面で語るくどいセリフにご馳走様しました。
⑰「レジデント~5人の研修医」は、キャスティングが失敗しています。脚本がピンとこないので、初主演の仲里里依紗では荷が重いと感じます。
⑱「MONSTERS」は香取慎吾と山下智久の演技力のあるジャニーズなので期待したのですが、トーンがあまりに不可解で直に断念しました。
⑲「遅咲きのヒマワリ~ボクの人生、リニューアル~」は、リアリティが中途半端です。コメディ調にすればそれなりの作品に仕上がるのではと予想させます。
⑳「赤川次郎原作 毒<ポイズン>」は、もっとコメディに振るべきでしょう。ピース・綾部祐二がほとんど演技力が無いので浮いています。
(21)「イロドリヒムラ」でのバナナマン・日村勇紀は連続ドラマ初出演です。オムニバス形式で初回の女優が剛力彩芽だったので観ましたが、日村勇紀は演技力が無いので2回目以降は止めました。
(22)「ドクターX ~外科医・大門未知子~」は、テレビ朝日らしいリアリティが皆無の2時間ドラマテイストな連続ドラマなので肌に合いません。ましてや苦手の米倉涼子では、数分も観ることができませんでした。
(23)「シュガーレス」は、コメディタッチのヤンキー学園もので面白そうなのですが、主人公役の白濱亜嵐は主演としての魅力に乏しいので、諦めました。
(24)「捜査地図の女」は、テレビ朝日らしい高齢者向けの2時間サスペンスドラマなので肌に合いません。
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