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2012.12.24

ドラマ「Dearママ」(お薦め度★★★★★)

素晴らしい作品です。感動して大泣きしました。
第24回ヤングシナリオ大賞のドラマ化ということで、過去の未完成な作品群から考えて全く期待していませんでした。なぜなら60分という短編に近い時間枠の中で、登場人物のキャラクターをしっかりと描くのが難しいことと、一本の作品として中途半端に物語を収めるのは一流の脚本家でも難しいことにあります。第21回は以前レビューをしていますが、酷評となりました。

ところが本ドラマの阿久津朋子の脚本は完璧に近いです。時間枠で語りきった内容は、感動させた余韻だけでなく今後築かれるだろう新たな母娘関係の未来をも十分に感じさせる内容でした。

ドラマ「モテキ」から注目している野波麻帆は、子供を愛せない難しい母親を好演しました。本ドラマで初顔の清水くるみの若手ながら実力派の風格を感じさせる演技も素晴らしかったです。ツボを心得た爽やかな演出も見事でした。娘が自転車で街中を移動する風景に心が洗われました。

家族の幸せについて深く考えさせる、どストライクな傑作です。

<番組データ>
フジテレビ、2012年12月23日(日)25:10~26:10放送。ファミリードラマ。

以下、フジテレビのドラマオフィシャルサイトから引用します。

<キャスト&スタッフ>
平山透子:清水 くるみ
平山 恵:野波 麻帆
橋口 美穂:佐藤 江梨子
池内 葵:佐々木 萌詠
花岡 真千:野口 真緒
牧田 七海:土屋 櫻子
芹沢 浩二:大内 厚雄
小暮 秀樹:山内 ツトム
幼少の透子:毛利 恋子
平山 良雄:沼田 爆
平山 佳子:島 かおり

脚本:阿久津 朋子(第24回ヤングシナリオ大賞受賞者)
制作:フジテレビ ドラマ制作センター
プロデュース:渡辺 恒也
演出:品田 俊介

<はじめに>
フジテレビヤングシナリオ大賞は、フジテレビがテレビドラマで活躍する次世代のシナリオ作家を募集・育成するために設立されています。2012年度の大賞作品「Dearママ」を新進気鋭の若手スタッフ、キャストによって映像化。切なくも強い女性たちの「ドラマ」をお届けします。

2004年の秋、祭りの日に屋台の金魚を残して、
母が姿を消した。
それから8年。どうしようもない不条理を受け入れて、
平穏な日々を送っている、14歳の私がいた。

それなのにー。
突然、母が帰ってきた。

いったい母は何のために戻ってきたのか?
垣間見せる母親らしさに揺らぐ少女、そして母親自身。
私たち母娘はもう一度やり直すことができるのだろうか?
大人すぎる子供と、子供すぎる大人。
「なんでこんなに遠いんだろう……家族なのに」

ある秋の日に訪れた、互いに傷つけ合いながら、
それでも前へ進もうとする娘と母の4日間—。

運命に翻弄される主人公・平山透子を演じるのは2007年に開催されたアミューズ30周年全国オーディションで6万5000人以上の応募の中から見事グランプリを獲得し、最近では映画「桐島、部活やめるってよ」での好演が光る新進気鋭の若手女優の清水くるみ。また、母として、また一人の人間として葛藤をする、透子の母・恵を野波麻帆、その娘と孫を見守る祖父母を沼田爆、島かおりが演じます。また、透子を気にしながらも対応に苦悩する部活の顧問教師・橋口美穂を佐藤江梨子が演じます。

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