ドラマ「夜行観覧車」[全10話](お薦め度★★★)
しっかりしているものの物足りないサスペンスドラマでした。
最終回で真相が明らかになっても事件が起こった背景の描き方が希薄です。殺意が伝わってきませんでした。ラストに繋がる伏線をもっと用意すべきでした。一番大事な核心部分が弱いため、作品の完成度は低くなりました。勿体無かったと思います。
ただし、キャスティングは非常に満足できました。鈴木京香の母親役は見事で、娘の杉咲花も素晴らしく、母が馬なりになって娘の口を塞ぐシーンは圧巻で、鈴木京香の形相に圧倒されました。さらに刑事を高橋克典が演じており、嫌味な隣人にドンピシャの夏木マリなど、磐石の配役でした。
本ドラマは、何故か1時間番組とは思えない重さがありました。テンポが悪いわけではないのに、がゆっくりして時間がかかる印象がありました。全10話ではなく、プラス数話の印象を持ちました。家庭内の逃げ道の無い課題が盛り沢山だっただけに身につまされたのかもしれません。
ところで、ドラマに登場する観覧車ですが、葛西臨海公園の「ダイヤと花の観覧車」でした。エンドロールを観るまで全く気づきませんでした。
番組オフィシャルサイトから引用します。
<番組データ>
TBS、2013年1月18日から毎週金曜日22時放送。サスペンスドラマ。<スタッフ>
原作:湊かなえ「夜行観覧車」(双葉文庫)
脚本:奥寺佐渡子、清水友佳子
主題歌:「VOICE」AI
音楽:横山克
演出:塚原あゆ子、山本剛義、棚澤孝義
プロデュース:新井順子
協力プロデュース:橋本孝
製作著作:TBS、ドリマックス<キャスト>
遠藤真弓:鈴木京香
高橋淳子:石田ゆり子
遠藤啓介:宮迫博之
高橋弘幸:田中哲司
遠藤彩花:杉咲花
高橋慎司:中川大志
高橋比奈子:宮﨑香蓮
高橋良幸:安田章大
小島さと子:夏木マリ
結城哲也:高橋克典<イントロダクション>
主演 鈴木京香 × 原作 湊かなえ
2013年1月期の金曜ドラマは珠玉のサスペンスドラマ!湊かなえのベストセラー小説を地上波連続ドラマ化!!2013年1月期の金曜ドラマ枠で、湊かなえのミステリー小説『夜行観覧車』を連続ドラマとして放送いたします。
2008年のデビュー作『告白』が、単行本と文庫本合わせて300万部の大ベストセラーとなり、その後の作品もすべて大ヒットとなっている作家・湊かなえ。5作目に発表された『夜行観覧車』は、初めて“家族”をテーマに取り上げた小説で、氏の作品が地上波で連続ドラマ化されるのは初となります。
主演を務めるのは、2008年放送の日曜劇場『SCANDAL』以来、TBS連続ドラマ主演は5年ぶりとなる鈴木京香。その“絶対”の存在感で、湊かなえの独特な世界観に挑戦します。
そのほかのキャストは、主人公・遠藤真弓の憧れの存在で、向かいの豪邸に住む高橋淳子役に石田ゆり子。その夫で何者かに殺害されてしまう弘幸は、田中哲司が演じます。真弓の夫・啓介には、本業のお笑いだけでなく役者としても定評のある宮迫博之を抜擢。また、真弓の娘・彩花には杉咲花、高橋家の長男・良幸役は今年8周年を迎え人気絶頂の「関ジャニ∞」から安田章大、長女・比奈子役に宮﨑香蓮、弟・慎司は中川大志ら若手俳優をそれぞれキャスティング。
真弓に対して陰湿な態度をとる自治会婦人部の部長・小島さと子を、ドラマはもちろん舞台のほかボーカリストとしても活躍中の夏木マリが演じます。そして、ドラマオリジナルのキャラクターとして登場する、殺人事件の謎を追う刑事・結城哲也役を高橋克典が演じ、ドラマならではの魅力を加えます。高級住宅街で起こった事件の真相は?
遠藤家はじめ高橋家、小島家それぞれの“家族の絆”は再生できるのか!?
2013年の金曜の夜10時、家族のあり方を描くサスペンスドラマをぜひお楽しみに!
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