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2013.03.16

Kindle本『池上彰の政治の学校(朝日新書)』は政治不信の方こそ読むべきだ

著者:池上彰(いけがみ=あきら)、ジャーナリスト。
発行所:朝日新聞出版
発行日:2012年12月21日
ファイルサイズ: 531 KB 

現代の政治に必要な知識が詰め込まれています。しかも、わかりやすく読みやすい良書です。批判精神旺盛でありながらも、政治に対して前向きな解説をされています。政治に対して絶望と感じられている方々に是非とも読んでいただきたい内容です。

タイトル通り学校をイメージした時間割による次の目次です。高校生以上を対象にしたとっつきやすく理解しやすい構成になっています。

【ホームルーム】日本の政治、どこがおかしい! ?
【一限目】選挙―小選挙区で様変わり
【特別授業・一】米国大統領選挙でわかる民主主義
【二限目】政党―政策よりも票集めと席取り
【三限目】国会―国会の主役はあくまで国民
【四限目】官僚―表で裏で政治を操る
【特別授業・二】「国家元首」をめぐるアラカルト―世界政治から見える日本
【五限目】ネットと政治―新聞・テレビの特権が崩壊
【六限目】ポピュリズム―民主主義政治の病
【ホームルーム】良い政治家と国民を育てるために

旧くは社会党の自滅、最近では民主党の没落に至るまで一刀両断で明確に解説してくれます。それは胸のすく切れ味です。真の民主主義政治を実現させるためには、政治に絶望して不信に感じている方こそ読むべき本です。私もその1人でした。決して政治的な行動を取る必要はなく、ぶれない視点を持って政治を見据える必要を本書から学びました。

著者についてほとのど誤解していました。NHK「週間こどもニュース」でのお父さん役が長かったことで、ニュースを分かりやすく伝えられる辛口のニュースキャスターおよびテレビ番組司会者で、ここ数年人気を集めているくらいにしか思っていませんでした。彼が登場するテレビは特に興味を感じることがなくほとんど観ていませんでした。最近では書籍を乱発しているので、本屋で平積みされたコーナーが出来ています。これだけテレビで売れっ子で大量の本が書けるわけがなく、内容が薄いタレント本の一種ではないかと疑っていました。

しかし、本書を読んでその中身の濃さに、単に持てはやされているテレビ人ではないと認識できました。ジャーナリストという肩書きが相応しいと納得です。本書がKindle本として販促キャンペーンで半額の250円だったので朝日新書ということもあり、乱購入の一環で入手しました。本当にこの本を読むことが出来て幸運でした。印刷本としか接点がなければ決して購入することはなかったと思います。

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