映画「ひまわり」（お薦め度★★★★★）

冒頭のひまわり畑が映し出され、テーマ曲が流れただけで落涙です。戦争によって引き裂いかれる男女の悲劇が堪りません。深く愛し合っていても別れなければならない物語は本当に切なくて辛いです。

世の中が段々とキナ臭くなっていくようですが、人類がこれまでに払ってきた多くの犠牲を忘れてはいけないし、繰り返してはならないことを43年前の不朽の名作は語ってくれます。

当ブログの前身となるHPで書いた記事を次に引用します。今でも順位に変更ありましぇん。

泣ける映画ベスト3
第1位「レナードの朝」
第2位「ニューシネマパラダイス(完全版)」
第3位「ひまわり」

「レナードの朝」は、女流監督ペニー=マーシャルの作品です。初作品にトム=ハンクス主演の「ビッグ」があります。これも良い作品です。ホロッときます。

「ニューシネマパラダイス(完全版)」は劇場版とは違って、約30分追加されてビデオ化されたものですが、劇場版とは別作品です。お間違えのないように。劇場版だけしか知らないと損です。

「ひまわり」は、ソフィア=ローレン、マストロ=ヤンニの２大スターによるイタリア映画の名作です。独身時代に見ていますが、結婚してから見たほうが心の深い部分に届きました。「風とともにさりぬ」も同様に感じました。(2001/3/19）

この記事から今回で3回目の鑑賞になったようです。実は2011年の「午前十時の映画祭」によって大きなスクリーンで観るつもりでいたのですが、配給元からOKが出なかったためお蔵入りになっていました。今回WOWOWシネマ「あなたの映画館」で放送されることになり改めて自宅テレビで鑑賞しました。WOWOWは本当にありがたいです。

以下、WOWOWオンラインから引用します。

＜番組紹介／解説＞
戦争によって仲を引き裂かれ、音信不通となった男女を描いた、映画史に残る不朽の傑作メロドラマ。名匠Ｖ・デ・シーカが監督し、Ｍ・マストロヤンニとＳ・ローレンが共演。
互いに深く愛し合いながら戦争に仲を引き裂かれ、音信不通となった男女。長い年月を経て遂に念願の再会を果たした時、2人はもはや後戻りのきかない別々の人生を歩み出していた……。そんな悲恋を、「昨日・今日・明日」他で幾度も共演しているイタリア映画界きっての2大人気実力派、マストロヤンニとローレンがしっとりと鮮やかに名演。デ・シーカの演出も見事で、数々の名作を生んで戦後イタリア映画の一時代を築いた3人による最終到達点となった。名手H・マンシーニによる哀切なテーマ曲も観客の感涙を誘う。
※初回放送時の情報を掲載しております。
原題：I Girasoli
製作年/製作国/内容時間：1970年/イタリア/108分
ジャンル：ラブロマンス／青春

＜内容／物語＞
第2次世界大戦中、イタリア、入隊を間近に控えたアントニオは恋人ジョヴァンナと結婚するが、過酷なロシア戦線に送り出されてしまう。戦後になっても一向に彼から連絡がなく、生死すら不明であることに耐え切れなくなったジョヴァンナは、単身、モスクワへ夫を捜す旅に出発。ところが、ようやく彼の居所を突き止めた彼女がそこで目にしたのは、ロシア人女性マーシャと結婚し、彼女との間に愛児までもうけているアントニオだった。

＜出演＞
役名：役者名
ジョヴァンナ：ソフィア・ローレン
アントニオ：マルチェロ・マストロヤンニ
マーシャ：リュドミラ・サヴェリーエワ
アントニオの母親：アンナ・カレナ
ヴァレンティナ：ガリナ・アンドレーワ

＜スタッフ＞
監督：ヴィットリオ・デ・シーカ
製作総指揮：ジョゼフ・E・レヴァイン
製作：カルロ・ポンティ、アーサー・コーン
脚本：チェザーレ・ザヴァッティーニ、トニーノ・グエッラ、ゲオルギ・ムディヴァニ
撮影：ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽：ヘンリー・マンシーニ