映画『男はつらいよ 翔んでる寅次郎』(お薦め度★★★★)
寅さんには珍しく失恋したのに逃げません。さくらに説得されて、マドンナのために仲人をします。
マドンナと歳が離れていることもあって、寅さんの恋心まで発展しなかったと言えるし、年齢からくる恋愛の限界を感じさせたともいえるターニングポイントなのかもしれません。少し寂しさを感じました。やっぱり寅さんには大片思いしてくれないと物足りません。
それにしても情けない仲人です。どうしようもありません。だけど憎めない。だから結婚披露パーティの場面では大いに泣かされました。本当に寅さんみたいになりたいと思います。彼のように生きられたらと観るたびに憧れが強まってきます。
桃井かおりのアンニュイさを十分に活かしたマドンナの設定はお見事でした。
以下、WOWOWオンラインから引用です。
<番組紹介/解説>
渥美清主演「男はつらいよ」シリーズ第23作。《とらや》に突然、寅さんを訪ねてウェディング・ドレス姿の女性が来て……。マドンナ女優は桃井かおり。歌手の布施明共演。
“翔んでる”とは本作が公開された当時の流行語で、自立して束縛されない生活を選んだ若者(特に女性)を形容。本作のマドンナも、結婚に対して価値観を見出せず、結婚式をドタキャンしたという、今までの本シリーズにはいなかったタイプ。演じたのは、本作の山田洋次監督のヒット作「幸福の黄色いハンカチ」でも好演を見せていた桃井かおり。共演は4年前の1975年、ヒット曲「シクラメンのかほり」で日本レコード大賞に輝いた布施明。ベテランの木暮実千代がマドンナの母役で出演。ロケ地は北海道の支笏湖。
※初回放送時の情報を掲載しております。
製作年/製作国/内容時間 1979年/日本/107分
ジャンル コメディ<内容/物語>
テキ屋の寅次郎は北海道でひとり旅をする若い女性、ひとみと偶然から知り合い、意気投合する。帰京したひとみは会社社長の息子、邦夫との結婚式に臨むが、どうしても結婚に踏み切れず、ウェディング・ドレス姿で式場から逃げ出し、寅次郎の実家である柴又の《とらや》へ。直後、帰ってきた寅次郎はひとみに同情し、《とらや》の面々に彼女をしばらく預かってくれと頼む。やがて邦夫が《とらや》の周囲をうろつきだすが……。<出演>
役名:役者名
車寅次郎:渥美清
さくら:倍賞千恵子
ひとみ:桃井かおり
邦夫:布施明
ひとみの母親:木暮実千代
京子(ひとみの妹):戸川京子
旅館の若旦那:湯原昌幸<スタッフ>
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純
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