アニメ「惡の華」[全13話](お薦め度★★★★★)
衝撃の問題作です。
第一部完結で、次はワンクール置いて10月からと予告がありました。最終回の今後の展開シーンがワンショットで瞬間瞬間で紹介されますが、その暴力性にゾクゾクさせられました。
単なるアニメと侮ると痛い目にあいます。日本のテレビアニメでは史上初となる、全編にわたり実在の人物や風景を撮影・編集し、それらを基に“絵”として描き起こしていくロトスコープというアニメーション技法を用いた革新的な表現により、アニメが実写版の如く実体を伴ったキャラクターが動きまわります。その生々しい存在によって、緊張感が張り詰めて物語が重苦しく感じさせられます。
あまりにヒリヒリする展開に耐えられずに、テレビの大画面で視聴するのが辛くなって途中所々で「お部屋ジャンプリンク」を使ってN-06Dの小さい画面による視聴で凌ぐこともありました。
歪んだ三角関係が心に突き刺さります。思春期はどうしてこれほど傷つかなければならないのかと自問させられました。
第二部もきっと目が離せないでしょう。
以下、公式サイトから引用します。
<オンエア情報>
TOKYO MX、2013年4月7日から毎週日曜深夜1:30から放送。思春期アニメ。<スタッフ>
原作:押見修造(講談社「別冊少年マガジン」連載)
監督:長濱博史(「蟲師」「デトロイト・メタル・シティ」)
助監督:平川哲生(「川の光」「電波女と青春男」)
シリーズ構成:伊丹あき(「蟲師」「おじゃる丸」)
キャラクターデザイン:島村修一(「のだめカンタービレ」「デトロイト・メタル・シティ」)
美術監督:秋山健太郎(「輪るピンクドラム」)
色彩監督:梅崎ひろこ(「セイクリッドセブン」「亡念のザムド」)
撮影監督:大山佳久(「すきっていいよな。」「デトロイト・メタル・シティ」)
動画監督:佐藤可奈子(「月面兎平気ミーナ」「デトロイト・メタル・シティ」)
編集:平木大輔(「めだかボックス」「だから僕は、Hが出来ない。」)
実写制作:ディコード
音響監督:たなかかずや(「蟲師」「おじゃる丸」)
音楽:深澤秀行(「魔法使いの夜」「ビビッドデッド・オペレーション」)
音楽制作:スターチャイルドレコード
アニメーション制作:ZEXCS(「すきっていいよな。」)<キャスト>
春日高男:植田慎一郎
仲村佐和:伊瀬茉莉也
佐伯奈々子:日笠陽子<イントロダクション>
ボードレールに心酔する少年、春日高男。
抗いきれぬ衝撃のままに、密かに想いを寄せる佐伯奈々子の体操服に手を掛けたその時から、彼の運命は大きく揺れ動くことになる。
その行為の一部始終を目撃した、仲村佐和の手によって……。
閉塞的な小さな街のなかで、鬱積してゆく思春期特有の若者たちの激情はどこへ向かうのか。
これは誰もがいつかは通る、あるいは既に通り過ぎた、思春期の苦悩と歓喜との狭間で記される禁断の青春白書である。「惡の華」アニメーション化にあたり
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