映画『サイド・エフェクト』(お薦め度★★★)
面白いストーリー展開ですが、少々難しいのが残念です。
謎解きの意外性は驚かされるものの、ラストには疑問が残りました。
スティーブン=ソダーバーグ監督が映画界から引退し、テレビ界へ活動の場を移すとの報道があり“最後の劇場映画”となる本作は気になっていました。彼の作品は『トラフック(本部ブログで未レビュー)』と『ソラリス』しかありません。スマホのアプリ「ミビスケ」の評価で4点代だったこともあり、映画館に行きました。
米国の薬物社会を舞台にした、抗うつ病薬の副作用が引き起こした殺人事件を描いたサスペンスです。事件性が無いと思われたにも係わらず、ジュード=ロウ演じるバンクス医師が加害者に薬を処方しただけで追い詰められるアメリカ社会の怖さに肝を冷やされます。
エミリーを演じたルーニー=マーラの薬に犯されている表情が多彩で、その演技力に驚きました。
米国の現在は日本の将来という視点から考えると、本作で描かれた精神薬の副作用による犯罪がクローズアップされる時代がもう間近なのかもしれません。そういった意味で捉えるとかなり深刻な内容でした。
<作品データ>
劇場公開日:2013年9月6日
上映時間:106分
製昨年:2013年
制作国:アメリカ
映倫:R15+
配給:プレシディオ<スタッフ>
監督:スティーブン=ソダーバーグ
脚本:スコット=Z=バーンズ<キャスト>
ジョナサン=バンクス:ジュード=ロウ
エミリー=テイラー:ルーニー=マーラ
ビクトル=シーバート:キャサリン=ゼタ=ジョーンズ
マーティン=テイラー:チャニング=テイタム
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