ドラマ「世にも奇妙な物語'13秋の特別編」(お薦め度★★★★)
どれも粒ぞろいでした。前回と比べてホラーが減って、ファンタジーの要素が強まってきています。ブラック度が薄まっています。女優では2番目の夏帆と5番目の黒木華(くろき=はる)が印象的でした。女子大生を演じた夏帆は艶かしい存在でした。清楚なイメージから順調に脱皮しています。
エピソード | 主演 | 原作 | 脚本 | 演出 | お薦め度 |
0.03フレームの女 | 夏菜 宮田俊哉 | 小中千昭「0.03フレームの女」 | 北川亜矢子 | 松木創 | ★★★ |
水を預かる | 香取慎吾 夏帆 | 淺川継太 「水を預かる」 | 岡ひろみ | 石井克人 | ★★★ |
人間電子レンジ | 志賀廣太郎 真野恵里菜 山野海 | 竹本友二 「人間電子レンジ」 | 加藤公平 | 植田泰史 | ★★★★ |
仮婚 | 石原さとみ 笠原秀幸 北村有起哉 | 和田清人 | 元村次宏 | ★★★★ | |
ある日、爆弾がおちてきて | 松坂桃李 黒木華 | 古橋秀之 「ある日、爆弾がおちてきて」 | 和田清人 | 城宝秀則 | ★★★★ |
「0.03フレームの女」
詰め込み過ぎてバタバタした展開でしたが、最後にホラーとして締めてくれました。本作を観る限り夏菜はあまりホラー作品に向いていないように感じました。
「水を預かる」
途中のキッチンのシーンが、結末を説得力のないものにしてしまいました。香取慎吾が演じた主人公に語らせ過ぎています。もう少し言葉ではなく、映像やニュアンスでラストに追い込んでくれたなら効果が高かったのではないでしょうか。
「人間電子レンジ」
発想が面白いです。部屋を占領する大きさの電子レンジが抜群です。インパクトありますね。やる気が出るマシンがあれば毎日が楽しくなります。
「仮婚」
役割が逆転しているオチがある意味ブラックですね。日本においては、稼ぐ人には主夫や主婦が必要だと諭しているのでしょうか。その前提がブラックかもしれません。
「ある日、爆弾がおちてきて」
初めから成就しない設定ですが、物語の展開にひかれました。失われた過去の後悔は、未来においても取り返すことができないということなのでしょうか。若かりし頃の後悔はどうしてもひきづってしまうのが宿命なのですね。
<オンエア情報>
フジテレビ、10月12日(土)21時~23時10分<スタッフ>
編成企画:成田一樹、水野綾子、加藤達也
プロデュース:齋藤理恵子(共同テレビ)
アソシエイトプロデュース:小椋久雄(共同テレビ)<イントロダクション>
今年で放送23年目を迎えたフジテレビの看板番組『世にも奇妙な物語』。10月12日(土)21時から放送される今回も、ストーリーテラーはおなじみのタモリが勤め、12年ぶりに『世にも奇妙な物語』主演となった香取慎吾、また初出演の松坂桃李、さらに、志賀廣太郎、石原さとみ、夏菜と、豪華キャストを迎えて全5編のオムニバスドラマをお届けする!!
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