映画『最強のふたり』(お薦め度★★★★)
評判通りの秀作です。脚本と編集が優れていました。
首から下が麻痺した大富豪と、彼の介護に雇われたスラムの黒人青年との友情を描いた実話に基づいた作品です。
馬が合うというのでしょうか、偶然的な巡り合せでありながら互いに幸福になるというファンタジーに近い奇跡の物語です。日本人の義兄弟的な関係ではなく、1個人としての割とクールな繋がりが描かれています。
以前バラエティ番組「TOKIOカケル」でフランス人女性が登場し彼女達の恋愛感を語る回が放送されたのですが、日本人と違って甘えあう関係にならないと話していました。日本人の俺からすると冷めた関係は非常に違和感がありました。個人主義の国民性としては当たり前なのでしょう。しかし、本作がフランスで大ヒットしたというのは、甘えたくても甘えられない人間関係の裏返しとして支持されたのではないでしょうか。
ところで、フランソワ=クリュゼがダスティン=ホフマンだとばかり思い込んでいて、公開されていた頃はアメリカ映画と思っていました。鑑賞中、フランス映画なので別人と分かっていながらも、あまりに似ているので驚きました。
俺が映画ファンであることを知っている知人の何人かから、本作は良い映画だから観たほうが良いと薦められていました。劇場公開時に観ようとしたのですが、何故かタイミングを逃してしまいました。今週末に弟が突然セルブルーレイを封を空けずに貸してくれたので観ることができました。ありがとうございます。
<作品データ>
劇場公開日:2012年9月1日
原題:Intouchables
製作年:2011年
製作国:フランス
配給:ギャガ
上映時間:113分
映倫区分:PG12<スタッフ>
監督:エリック=トレダノ、オリビエ=ナカシュ
脚本:エリック=トレダノ、オリビエ=ナカシュ<キャスト>
フィリップ:フランソワ=クリュゼ
ドリス:オマール=シー
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