ドラマ「銭女(ぜにじょ)」(お薦め度★★)
渡辺えりと篠田麻里子のダブル主演で、篠田麻里子がかなり重要な登場人物でした。
渡辺えりの円熟した成り切り度はいつも通り見事でした。しかし、篠田麻里子は無難ながら、主演の演技ができるだけの実力が無く存在感を示すことができませんでした。
また、実話に基づいた作品でないよう(2017年8月25日修正)ですが、人間関係が薄っぺらくリアリティを感じることはありませんでした。
ともかく、篠田麻里子の人物設定と台詞が虚構染みていて残念な作品になりました。脚本と演出も力不足でした。もっと渡辺えりに脚光を当てた内容にして欲しかったと思います。渡辺えりが熱演していただけに勿体無さが残りました。
<オンエア情報>
フジテレビ、2014年4月11日(金)21時~22時52分放送。金曜プレステージスペシャルドラマ「鬼女(きじょ)」に続く、希代の悪女シリーズ第2弾。<スタッフ>
脚本:西岡琢也
編成企画:太田大(フジテレビ)
プロデューサー:志村彰、畑有紗(The icon)
監督:吉川一義
制作:フジテレビ
制作著作:The icon<キャスト>
渡辺えり
篠田麻里子
西村雅彦
北村有起哉
朝丘雪路
冨士眞奈美
かたせ梨乃<イントロダクション>
1980年代後半、日本はバブルと呼ばれる好景気に人々は浮かれたが、まさに泡のように弾けてから20年あまり、長期の景気低迷期が続いている。が、最近少し、光明が見えてきた。2012年から現在にいたる日本の経済状況は、1985年のバブル経済前夜と著しく似ていると言われている。安倍内閣が掲げるアベノミクスで、いよいよバブルの再来か!?と期待される今、あの蜃気楼のようなバブルという名の時代に踊らされた、ある二人の女の半生を通して、欲望の渦に巻き込まれ、景気に右往左往する人々のおかしさと愚かさを描く!!バブル期に欲望に踊らされた二人の女のサスペンスドラマ『銭女(ぜにじょ)』を、4月11日(金)21時から放送する。これは、昨年6月に放送した藤山直美主演の『鬼女(きじょ)』に続く、希代の悪女シリーズの第2弾。主演は渡辺えり。バブル期に銀行から多額の融資を受け、独自の霊感で株取引を行うも、バブルがはじけ、人生の歯車が狂い始める料亭のおかみ・蓮見恵を演じる。
そして、恵の料亭に雇われるようになってから、恵に株取引を勧め、恵とともにバブルをおうかする白井美保を演じるのは、篠田麻里子。おかみといつも行動を共にし、株取引にもどっぷりと浸かる美保の本当の狙いとは…?美保には隠されたもう一つの顔があった…。この異色な組み合わせで、バブルの時代を激しく生きた二人の女のてん末をリアルに滑稽に描いていく。
バブル期に恵に取り入る信用金庫の融資担当・浜口を西村雅彦、恵に6億以上の融資をする銀行の融資課長・神永を北村有起哉、恵の母親を冨士眞奈美、現在の美保をかたせ梨乃が演じるなど、そうそうたるベテラン俳優陣がそろう中で、女優として2時間ドラマでこれほど本格的に演じるのは初という篠田が、難しい悪女役に初めて体当たりで挑む!
このドラマのストーリーについて、主演の渡辺えりは、「時代に翻弄されてついつい罪を犯してしまった、誰にでも起こり得たようなバブル期の女性の面白いストーリーだなと思いました」と話した。ご本人は一切株のことがわからないと話すが、「地方から出てきて、身一つで頑張っている恵という一人の女性の人生は、現代に生きる女性たちにも説得力があると思います」と語った。恵の30代から80代までを演じた渡辺は、「演技で世代ごとに変えたつもりです。80代は私の母親と同じ世代なので参考にしました」とさすがベテラン女優の貫禄が漂う。共演した篠田麻里子については初対面だったそうで、「これまで一つの世界でやってきて、知らなかったことが多かったと思いますが、これからいろいろ吸収して、いい役者さんになってほしいと思います」と期待をかける。
一方、篠田麻里子はこの作品への出演が決まったときの印象を次のように語った。「正直、私はバブルを知らないので、知らない時代のお話を演じるのは難しいなと思いました。当時の話を周囲からいろいろと聞いたり、当時はやったものを見て勉強しました」。初の悪女役に挑戦したことについては、「美保の役は、最初はすごく悪女だなと思ったんですが、よくよく読んでみると、本当は純粋で一生懸命な女性だったんだなと思いました」。美保を演じるにあたっては、「何も考えなかったです。台本を読んで『自分がそう思ったところでこのセリフを言ってみよう』と、純粋な役だからこそ、自分が純粋にくみ取ったことをやってみようと思いました」と話した。周囲をベテランの俳優陣に囲まれての初の本格2時間ドラマの現場では、「渡辺えりさんが演技をする前に一緒に練習してくださったりとか、アドバイスをくださったり、本当のおかみさんと美保との関係のようで、とてもよくしてくださったので有り難かったです」と、多くのことを体験し、吸収できた現場だったようだ。料亭に勤めている役だけに、このドラマで20着以上もの着物を着て、一日10着は着替えがあった、という。シーンごとに時期や季節が前後するのも大変だったそうだ。
視聴者へ伝えたいこの作品のみどころを聞いたところ、篠田は「美保が見せる二面性を見ていただきたいです。私よりもっと若い人はバブルのことを知らないだろうし、知っている人も知らない人もすごく勉強になるドラマだと思います」と話した。
また、渡辺えりは、「経済が豊かになること=全員が幸せになることではないのに、全部お金だと思いすぎている社会にのまれないようにしたい、そういう要素の入っている娯楽作品だと思います。未来に警笛を鳴らすドラマだと思いますので、そこを見ていただきたいです」と語った。
人々を狂わせたバブル経済。当時、バブルをおうかした者は、いまだにあの夢のようなバブルを忘れられない人が多いだろう。その時代に踊らされ、道を踏み違えていくこととなった二人の女の行く末は…?同じくバブルに踊らされて恵に群がった金融業の男たちの運命は…?
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コメント
実在した尾上縫がモデルの話ですよ
有名な事件ですけど。
投稿: 名無し | 2017.08.23 13:55
名無しさん、ご指摘ありがとうございます。
実話だったのですね。
本文を修正しました。
よろしくお願いします。
投稿: erabu | 2017.08.25 00:05