ドラマ「横山秀夫特別企画 永遠の時効」(お薦め度★★★)
派手さは無いものの、じっくりと観せる刑事ドラマでした。
喧嘩しながら競い合って心情的に近しいライバル関係のありがちな刑事ものと違って、本当に仲の悪い刑事同士のライバル関係を描くという異色の設定です。嫌っているというよりも互いに憎悪を感じている2人の刑事の攻防は見応えがありました。別々の事件をそれぞれのアプローチの仕方で解決して行くので、どちらが良いとか悪いとかではない世界での戦いは双方説得力がありました。
中村俊介と光石研のガチバトルはリアリティを感じました。主人公が中村俊介なので視聴者としては美形を応援してしまいますが、光石研の視点で描かれていたら逆転する内容でした。横山秀夫の原作となるドラマは、人間が描かれていて外れが少ないように感じます。
<オンエア情報>
テレビ東京、2014年6月25日(水)夜9時00分~夜10時48分放送。“水曜ミステリー9”の単発ドラマ。<スタッフ>
原作:横山秀夫『永遠の時効』(集英社「小説すばる」所収)
脚本:窪田信介
監督:榎戸耕史
エンディングテーマ曲:「輝く時間の中で」作詞・作曲・歌/植村花菜(キングレコード)<キャスト>
田中武次:中村俊介
朽木泰正:田中哲司
楠見:光石研
尾関:伊武雅刀
田畑昭信:矢島健一
屋敷:相島一之
阿東久司:鈴木一真
魚住貴子:洞口依子
田中秀子:岡本麗
安土:菅田俊
丹羽奈保子:入来茉里
丹羽文代:栗田よう子
赤坂唯:田代さやか
森隆弘:鈴之助
殿村:川口力哉<イントロダクション>
捜査一課の強行犯係に所属する田中武次(中村俊介)は、自分を「人の恨み方を知っている人間」と話す取調官。ある日、暴行を受け保護された丹羽奈保子(入来茉里)を聴取した田中は、曖昧な供述から“ストックホルム症候群”を疑う。同じ頃、奈保子が保護された場所近くの沼から白骨死体を乗せた車が発見される。2つの事件を巡り刑事たちの功名心とライバル心が火花を散らせる。新聞社も巻き込んだ群像サスペンスの傑作が誕生!
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