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2014.07.24

「奇跡の牛乳」と「奇跡のリンゴ」の繋がり

2014年3月29日にテレビ東京のドキュメンタリー番組「Crossroad」で「奇跡の牛乳」が紹介されました。

山地(やまち)酪農家・中洞正(なかほら=ただし)さんが岩手県北上山地の中洞牧場で生産している中洞牧場牛乳です。アジア最大級の食の祭典 FOODEX 2013で最高金賞を受賞し、東京の百貨店からオファーが殺到しているそうです。愛飲されている方は市販の牛乳とは違うって美味しい牛乳とのコメントされています。

「中洞牧場」サイト
http://nakahora-bokujou.jp/index.html

「奇跡の牛乳」の美味しさの秘訣は山地酪農にあるのですが、1987年に牛乳の取引基準が脂肪分3.5%に上がったことで、山地酪農家がいなくなったという歴史的な出来事がありました。牛舎酪農と違って山地酪農は一年を通してコンスタントに脂肪分を維持することができないので、基準を満たさないと半値以下になって生活が立ち行かなくなりました。

しかし、中洞正さんは365日完全放牧で、牛にストレスを掛けずに元気に育てて、幸せの牛から安心・安全な美味しい牛乳が消費者に指示されるはずということで信念を貫きました。中洞牧場は30年前からスタートし、現在、全国から9名の若いスタッフが働いており、農協に出さない牛乳工場を作って直販に乗り出して牧場経営を軌道に乗せているそうです。

山地酪農で牛を荒れた山に放牧すると一石三鳥の効果が得られます。

①下草を牛が食べてくれる
②牛乳も生産してくれる
③キレイになった山に日本古来の野シバが自生する。土壌の保水力が高まる。山の保全に繋がる

牛舎生活をしてきた牛たちが山地酪農に慣れるまで5年の月日がかかったとのことですが、現在牧場の牛たちは自ら乳を搾って欲しいと搾乳舎へ向かいます。序列があり順番に並ぶ様子が撮影されました。

中洞正さんは酪農家の家に育ち、東京農大に入学して放牧酪農を目指そうとした頃に、次の映画と出会って自身の目指す方向を見出します。

映画『山地酪農にいどむ』
企画:貯蓄増強中央委員会
製作:春秋映画株式会社
現像:株式会社東洋現像所

番組の後半には、40年振りに妻・えく子さんやスタッフとともに再鑑賞している様子が撮影されました。

番組の最後には、リンゴ生産者・木村秋則さんの青森を訪問していました。中洞正が20年前に尋ねたそうで、当時お互いに孤軍奮闘しているときの出会いだったそうです。現在、「奇跡の牛乳」と「奇跡のリンゴ」のコラボ商品・リンゴヨーグルトが販売されています。是非とも食べてみたい!オンラインショップは売れ切れでした。

【関連記事】
2014.04.27 映画『奇跡のリンゴ』(お薦め度★★★)

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