ドラマ「ほんとにあった怖い話 15周年スペシャル」（お薦め度★★）

ほとんど怖くありません。
2回ほどドッキッとさせられましたが、子供向けの内容でした。15周年スペシャルが泣きます。主演女優にこだわってキャスティングしたのだけはわかりますが、全体的に低予算で安っぽさが感じられました。

毎年エピソードは5つなのですが、今年はスペシャルということで7つ用意されましたが、「怖い話」というよりも「奇妙な話」に近いものばかりでした。昨年よりもレベルダウンしています。一昨年（2012年）が一番充実していました。

＜オンエア情報＞
フジテレビ、2014年8月16日（土）21:00～23:10放送。
稲垣吾郎が館主の「ほん怖クラブ」がナビゲートする、15周年を迎えるリアルホラーエンタテインメント。

エピソード	主演	脚本	演出	お薦め度
「S銅山の女」	石原さとみ 小池徹平 池田鉄洋	酒巻浩史	鶴田法男	★★
「さとるくん」	剛力彩芽	鶴田法男	加藤裕将	★★
「犯人は誰だ」	草なぎ剛 北乃きい 緋田康人	鶴田法男 酒巻浩史 穂科エミ	鶴田法男	★★
「誘いの森」	島崎遥香(AKB48) 広瀬アリス	鶴田法男	鶴田法男	★★
「腕をちょうだい」	桐谷美玲 菜々緒 藤本泉	鶴田法男 角田ルミ	鶴田法男	★★
「タクシードライバーは語る」	坂上忍 志賀廣太郎	酒巻浩史 鶴田法男	鶴田法男	★★
「闇への視覚」	黒木瞳 町田啓太 (劇団EXILE) 宮崎美子	酒巻浩史 鶴田法男	加藤裕将	★★

「Ｓ銅山の女」
実話ホラーの定番な内容です。主人公がそもそものターゲットでなく、地元の心霊スポットを大人が荒らすという設定にリアリティが無いため、恐怖感をさほど感じませんでした。もう少し脚本で捻りを期待したいところです。

「さとるくん」
こっくりさんの新バージョン的な話です。剛力彩芽しか登場しない一人芝居の典型的な低予算作品で、しかもほとんど怖くありません。尻切れトンボのような終わりで、かなり薄い内容です。

「犯人は誰だ」
これはもうコメディです。北乃きいの動きが貞子のパロディでした。

「誘いの森」
一発ギャグならぬ一発ドッキリホラーです。CGが安っぽくて痛過ぎます。

「腕をちょうだい」
テーマとストーリーが不整合で、金縛りだけが唯一のホラーな出来事でした。ストーリーはなんでも良かった作品です。

「タクシードライバーは語る」
不思議だけど良い話と思わせておいて、最後に一発ドッキリホラーを仕掛ける掟破りの作品です。

「闇への視覚」
タイトルと中身が全然合っていません。怖いというより大人向けファンタジー作品です。