映画『ラッシュ プライドと友情』(お薦め度★★★★)
秀作です。
映画館で公開する1年くらい前からずっと予告が流れていたものの、ニキ=ラウダの事故シーンばかりが強調されるのでレース中心の内容と誤解したことと、ロン=ハワード監督の中途半端なドキュメンタリータッチの作風は昔から自分には合わないので劇場鑑賞を見送っていました。
しかし、実際にはジェームス=ハントが主人公の予想以上に深い人間ドラマでした。ジェームス=ハントとライバルとなるニキ=ラウダが、それぞれに切磋琢磨して自動車レースの最高峰F1でチャンピオンになるかが描かれています。
王者たちの苦悩と葛藤が華やかなF1という舞台で激突します。特にクライマックスとなる1976年の第10戦ドイツGP・ニュルブルクリンクでの炎に包まれた大事故から、6週間後の第13戦イタリアGPで奇跡のレース復帰を果たし4位入賞するニキ=ラウダの人智を超えた執念と、最終戦となる第16戦日本GP(富士スピードウェイ)でジェームス=ハントが第3位となるプライドを賭けた怒涛の展開は迫力満点で映画の醍醐味を満喫しました。
やはり観てみないとわかりませんね。明らかに配給元のギャガのプロモーションミスです。クラッシュシーンばかりの予告で作品の価値を下げました。
本作は自動車レースに興味が無い方でも満足できると思います。もちろんF1を知っている方であれば、当時の状況をドキュメンタリーのように再現してくれた映像は垂涎ものです。見逃したかたは是非ご覧ください。
<作品データ>
劇場公開日:2014年2月7日
原題:Rush
製作年:2013年
製作国:アメリカ・ドイツ・イギリス合作
配給:ギャガ
上映時間:123分
映倫区分:PG12<スタッフ>
監督:ロン=ハワード
脚本:ピーター=モーガン
音楽:ハンス=ジマー<キャスト>
ジェームス=ハント:クリス=ヘムズワース
ニキ=ラウダ:ダニエル=ブリュール
スージー=ミラー:オリビア=ワイルド
マルレーヌ:アレクサンドラ=マリア=ララ
クレイ=レガッツォーニ:ピエルフランチェスコ=ファビーノ
ヘスケス卿:クリスチャン=マッケイ<鑑賞チャネル>
TSUTAYA DISCAS
ブルーレイ
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