映画『CODE46』(お薦め度★★★)
観終わった後、何とも言えない軽い空虚感を味わいました。
SEXまでもが管理される近未来が、幻想的で退廃的で官能的に描かれています。
本作で語られる超管理社会では、人間には遺伝子が第一であり、本能や心が最重要ではないと設定されています。それは幸せを追求する人間にとって相応しい状況であり、それから逸脱する人物は、本来ある本能や心を矯正されずに苦しみ続けることになります。
知らないことの幸福を取るか、知ってしまうことの不幸を取るかの二者択一の命題に、まさに「知らぬが仏」を絵に描いたような展開が用意されていて心が乱されます。
イギリス映画なのでやはり一筋縄ではいかない風格があります。以前から注目のSF作品でタイトルは知っていましたが、小難しそうなので鑑賞をためらっていました。たまたまdビデオで公開期間が後6日間だったので、急ぎ観ました。
11年前の映画ですが、古さを感じさせません。ただし、SFであっても新しさも感じさせない独特な雰囲気を持っています。
<作品データ>
劇場公開日:2004年9月11日
原題:Code 46
製作年:2003年
製作国:イギリス
配給:ギャガ
上映時間:93分
映倫区分:PG12<スタッフ>
監督:マイケル=ウィンターボトム
脚本:フランク=コットレル=ボイス
音楽:ザ=フリー=アソシエーション<キャスト>
ウィリアム=ゲルド:ティム=ロビンス
マリア=ゴンザレス:サマンサ=モートン<鑑賞チャネル>
dビデオ
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