映画『人狼ゲーム』(お薦め度★★★)
邦画が低迷する中にあって、なかなかのクオリティです。
ホラー・サスペンスとしてキラリと光るものがありました。少なくともメジャー作品であるなら本作のレベルは最低限必要です。同じAMGエンタテイメント配給で同様なコンセプトの『ジョーカーゲーム』と比べると格段に高いレベルです。
なんといっても、脚本が優れていました。全編を通してリアリティがあり、演者たちが好演しています。特に主演の桜庭ななみは、ヒロインとしての美しさ、存在感は申し分ありませんでした。究極の選択を強いられ絶望と恐怖に慄く追い詰められた人物を、迫真の表現で演じ切っていました。彼女は若手ながら実力があるうえ華のある女優です。
不条理なエンディングも極めて優れており、本当に久しぶりに邦画を堪能しました。同じ監督でつくられた続編『人狼ゲーム ビーストサイド』も観たいです。熊坂出監督はかなり実力がある方ではと感じます。
<作品データ>
劇場公開日:2013年10月26日
製作年:2013年
製作国:日本
配給:AMGエンタテインメント
上映時間:110分
映倫区分:G<スタッフ>
監督:熊坂出
原作:川上亮
脚本:夏野みや子、川上亮、熊坂出<キャスト>
仁科愛梨:桜庭ななみ
多田友宏:太賀
井上このみ:竹富聖花
町村誠一郎:岡山天音
藤木毅:入江甚儀
稲葉瞳:大沢ひかる
猪瀬尚子:梶原ひかり
川崎文隆:藤原薫<鑑賞チャネル>
dビデオ
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