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2015.06.23

ドラマ「アイムホーム」[全10話](お薦め度★★★★)

毎週待ち遠しい作品でした。
キムタクにとってターニングポイントになるドラマです。事前予想では、父親役はできなのではないかと報じられていましたが、杞憂に終わりました。ワンパターンと言われる演技の幅を広げたのは間違いありません。子どもにとって頼りがいのある父親像を熱演していました。

テレビ朝日で初主演ドラマということで、スタート時に番宣のために無報酬で積極的に同局の他番組に顔を出しており、あのキムタクでさえ努力していることを伺わせました。

作品の内容も優れていて、爆発事故から5年間の記憶喪失で以前の主人公は性悪な奴だったというゆるいサスペンスで、妻と息子の顔が仮面に見えるというミステリー加減がバランスよく設定されていました。ドラマのキーとなる仮面CGの質感とデザインが絶妙で、程良い映像処理でした。終わりよければ全て良し的なファミリードラマ調なまとめ方も好感が持てました。

キャスティングも冴えていました。前妻が水野美紀、現在の妻が妊娠を押して出演をした上戸彩という組み合わせが結構噛み合っており、メリハリが効いていました。若手女優も良かったですね。上戸彩と同じオスカープロモーションの吉本実憂、前妻の連れ子・山口まゆの両美少女が良い演技をしていました。吉本実憂がこれほどの演技ができるとは驚きました。もう一人の山口まゆですが、ツンデレのギャップは大したものです。二人とも今後がかなり期待できます。

最終回の視聴率は最高の19%で、20%超えは出来ませんでしたが、物足りなさはあったものの、キムタクの健闘を讃えて、視聴率に貢献すべく女性週刊誌が最終回に向けてドラマの行方を記事にしていました。キムタクで面白い内容と言えども視聴率を取るのは難しい時代を象徴する作品となりました。

<オンエア情報>
テレビ朝日、2015年4月16日〜6月18日、毎週木曜21時放送。

<スタッフ>
原作:石坂 啓『アイムホーム(上下巻)』(小学館刊)
脚本:林 宏司、山浦雅大
音楽:菅野祐悟
企画:高橋浩太郎(テレビ朝日)
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:大江達樹(テレビ朝日)、川島誠史(テレビ朝日)、太田雅晴(5年D組)
監督:七髙 剛、田村直己(テレビ朝日)、星野和成
制作協力:5年D組
制作著作:テレビ朝日

<キャスト>
家路久(いえじ=ひさし):木村拓哉
家路恵(いえじ=めぐみ):上戸彩
家路良雄(いえじ=よしお):髙橋 來
野沢香(のざわ=かおる):水野美紀
野沢すばる(のざわ=すばる):山口まゆ
小鳥遊優愛(たかなし=ゆあ):吉本実憂
本城剛(ほんじょう=つよし):田中圭

四月信次(わたぬき=しんじ):鈴木浩介
一二三 努(ひふみ=つとむ):猪野 学
五老海洋子(いさみ=ようこ):阿南敦子
岩下 昇(いわした=のぼる):野間口 徹
戸倉信吾(とくら=しんご):矢野聖人
黒木仁(くろき=じん):新井浩文
轟春木(とどろき=はるき):光石研
勅使河原洋介(てしがわら=ようすけ):渡辺いっけい
筑波良明(つくば=よしあき):及川光博
小机幸男(こづくえ=ゆきお):西田敏行

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