映画『イージー・ライダー』(お薦め度★★★)
衝撃のラストです。
後半から「やられっぱなし」「やられ放題」で、復讐が無く無力感だけの不条理に満ちていました。最後のロードムービーとしての二次元描写から、逃避にも似た空撮による鳥瞰視点での離脱は、アメリカンニューシネマの多くがメッセージとした「個人の無力」をより強調した演出になっていました。
アメリカンニューシネマの代表作といわれる本作ですが、初めて鑑賞しました。ロードムービーでバイクはハーレーだビットソンのチョッパーということだけ知っていましたが、ジャック=ニコルソンが登場していたことも知らず、内容を知りませんでした。
語り継がれる作品であることを納得しました。
<作品データ>
劇場公開日:1970年1月24日
原題:Easy Rider
製作年:1969年
製作国:アメリカ
内容時間:96分
<キャスト>
キャプテン=アメリカ:ピーター=フォンダ
ビリー:デニス=ホッパー
ハンソン:ジャック=ニコルソン
カレン:カレン=ブラック
ジャック:ロバート=ウォーカー
ジーザス:アントニオ=メンドーサ
<スタッフ>
監督:デニス=ホッパー
製作:バート=シュナイダー、ピーター=フォンダ
脚本:ピーター=フォンダ、デニス=ホッパー、テリー=サザーン<番組紹介/解説>(WOWOWオンラインから引用)
自由を求め、オートバイに乗って旅する、若者2人の鮮烈な青春物語。D・ホッパーが監督デビューし、アメリカンニューシネマを代表する1本となった衝撃のロードムービー。
低予算作品ながら、それまでほとんど映画が取り上げてこなかった1960年代のニュー・カルチャー(ヒッピー文化など)をたっぷりと盛り込み、主題歌「ワイルドで行こう」をバックに疾走するチョッパーバイクのカッコよさなどが斬新で、公開当時、世界中の若者に熱狂的に支持された伝説的作品。ファッション面での影響も計り知れない。だが、その根底にあるアメリカン・ドリームの崩壊、現代人の虚無感を見つめてこそ、この作品の価値は増す。その着想の鋭さとホッパーの型破りな演出は、まさに映画史を塗り替えた。
※初回放送時の情報を掲載しております。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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コメント
真夜中にこんばんは!
御無沙汰しております。
パナのS-VHS大活躍しております。
ありがとうございました。
で、15の時にイージーライダーを体験した私
ですが、同時に“バニシングポイント”も体験
しました。
押し付けがましいですがお暇なときにどうぞ。
投稿: KutzChang | 2015.08.07 02:15
>KutzChangさん、コメントありがとうございます。
こちらこそご無沙汰しております。
>パナのS-VHS大活躍しております。
→おおっ!頑張っているのですね。
『バニシングポイント』のご紹介感謝です。近いうちに観ます。
本作を15歳で鑑賞されたとは、相当インパクトを受けられたのでしょうね。
学生の頃は「バイク=不良」が刷り込まれていたので、それで鑑賞を避けた遠因です。
今観ると出で立ちは普通なのに、46年前は米国でも過激に捉えたれていたのでしょうね。
投稿: erabu | 2015.08.07 10:53