映画『謝罪の王様』(お薦め度★★)
『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』に続く、阿部サダヲ主演の第3弾ですが、期待したほどでありません。全編通してコメディが空回りしています。
前半はそれなりに意外性があって楽しめたのですが、中盤から主人公の過去が語られ、マンタン王国と文化の違いで国際問題に発展してしまうというベタな展開から面白さが一気に引いてゆきました。エピソード自体が古臭く手垢の付いた小芝居を延々と観せられ、がっかりです。
エンドロール前のE-girlsのPVは、ファンなので単純に嬉しい限りですが、本編との繋がりが薄く、インド映画のような踊りによるエンディングとはかけ離れていました。
ともかく全体的にバランスが悪く笑いにキレが感じられません。ホロッとさせるシーンも皆無でした。脚本家・宮藤官九郎にとって第3弾ということで、いろいろな制約が生じたことによる縛りがマイナスに働いたのではないかと感じます。
<作品データ>
製作年:2013年
製作国:日本
内容時間:129分<スタッフ>
監督:水田伸生
脚本:宮藤官九郎
撮影:中山光一
音楽:三宅一徳<キャスト>
黒島譲:阿部サダヲ
倉持典子:井上真央
箕輪正臣:竹野内豊
沼田卓也:岡田将生
宇部美咲:尾野真千子
和田耕作:荒川良々
ワクバル:濱田岳
犬を捜す少女:広瀬すず<番組紹介/解説>(WOWOWオンラインから転載)
土下座を武器にする“謝罪師”があらゆるテクニックでトラブルを丸く収める。宮藤官九郎が脚本を手掛け、阿部サダヲ、井上真央ら豪華キャストが共演した話題のコメディ。
主演・阿部、脚本・宮藤、監督・水田伸生という好調トリオの「舞妓Haaaan!!!」「なくもんか」に続く第3作。映画はエピソードがオムニバス的に重ねられ、笑わせて泣かせながら終盤に向かって一つにつながるという宮藤脚本ならではの巧みな語り口が見もの。宮藤作品常連の阿部、コメディエンヌの才能を見せる井上ほか、綺羅星のごとくというべき豪華キャストが、場面は短いながらもインパクトを残す。是枝裕和監督の「海街diary」などで人気急上昇の広瀬すずがほんの少し出演しているのにも注目だ。<鑑賞チャネル>
WOWOW
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