映画『複製された男』(お薦め度★★★)
タイトル通り、ドッペルゲンガーを扱ったホラー映画です。
主人公は、同じドゥニ=ヴィルヌーヴ監督の『プリズナーズ』で刑事役を好演したジェイク=ギレンホールです。本作でも一人二役を見事に演じています。彼は独特の間を持った存在感のある俳優です。
邦画で描かれた黒沢清監督作『ドッペルゲンガー』とは違って、思いっきりシュールです。一筋縄では行きません。衝撃的なラストに全く解釈できずにいます。ホラー特有の不条理とは違う感覚で、ダークファンタジーや悪夢という表現に近いかもしれません。と言ってもしっかり表している訳ではありませんが...
ともかく観客の心理を不安定にさせる終わり方です。
<作品データ>
原題:Enemy
製作年:2013年
製作国:カナダ/スペイン
内容時間:91分<スタッフ>
監督:ドゥニ=ヴィルヌーヴ
製作:ニブ=フィッチマン、M=A=ファウラ
脚本:ハビエル=グヨン
撮影:ニコラ=ボルデュク
音楽:ダニー=ベンジー、ソーンダー=ジュリアーンズ<キャスト>
アダム/アンソニー:ジェイク=ギレンホール
メアリー:メラニー=ロラン
ヘレン:サラ=ガドン
キャロライン:イザベラ=ロッセリーニ
学校の先生:ジョシュア=ピース<番組紹介/解説>(WOWOWオンラインから転載)
自分とそっくりうり二つの人間がこの世に存在すると知って自らのアイデンティティーが揺らいでいく主人公を、J・ギレンホールがひとり二役で好演するサスペンスドラマ。
カナダの注目の俊才D・ヴィルヌーヴ監督が、「プリズナーズ」に続いてギレンホールとコンビを組み、今は亡きポルトガルのノーベル賞作家、J・サラマーゴの同名小説を映画化。ひょんなことから自分とそっくりうり二つの人間がこの世に存在すると知った主人公が、不安と恐怖に駆られながらも、相手のことをもっとよく知りたいと追跡調査を始め、奇妙な迷宮世界へ足を踏み入れていくさまを、めくるめくタッチでスリリングに描く。共演は、「イングロリアス・バスターズ」のM・ロランと「コズモポリス」のS・ガドン。<鑑賞チャネル>
WOWOW
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