映画『レッド プラネット』(お薦め度★★★)
SFらしいデザインは充実していて見た目は問題ないのですが、壊滅的なトラブルが多発するのと、そもそもの設定の甘さからハラハラドキドキ感は消えて白けてしまいました。さらに輪をかけて、ヒロインとなる女艦長のキャリー=アン=モスに女性的な魅力をサッパリ感じません。
そもそもクルーが野郎ばかりで艦長だけが女性というメンバー構成自体が嘘くさくて引きました。15年前の映画の割に科学的な舞台設定に旧さを感じさせます。
大前提として火星の環境改良を行っているにもかかわらず、到着前に火星環境を観測することをしない調査隊の自己矛盾はリアリティを欠いていると思います。
<作品データ>
原題:Red Planet
製作年:2000年
製作国:アメリカ
内容時間:107分<スタッフ>
監督:アントニー=ホフマン
製作:ブルース=バーマン、マーク=キャントン、ジョーグ=サラレグイ
脚本:ジョナサン=レムキン、チャニング=ギブソン
撮影:ピーター=サシツキー
音楽:グレアム=リーヴェル<キャスト>
ロビー=ギャラガー:ヴァル=キルマー
ケイト=ボーマン:キャリー=アン=モス
クイン=バーチナル:トム=サイズモア
テッド=サンテン:ベンジャミン=ブラット
チップ=ペテンギル:サイモン=ベイカー
バド=シャンティラス:テレンス=スタンプ<番組紹介/解説>(WOWOWオンラインから転載)
環境汚染が進む2050年の地球。危機にひんした人類は火星移住計画に最後の望みを託すが、火星に降り立った調査隊が見たものは……。科学考証を重視したSFサスペンス。人口爆発や環境破壊により、映画の舞台である2050年頃には地球が危機的状態に陥るという予測を背景に、宇宙開発の最先端技術を盛り込んだハードSF。ストーリーの核となるのは、火星を人類に適した環境に改造するという“テラフォーミング”計画。極冠の氷を溶かし、生命力のある藻類によって大気に酸素をもたらすというこの壮大な計画は、実際に研究が進められているという。主演は「Virginia/ヴァージニア」のV・キルマー、ほか「マトリックス」のC=A・モスが理知的な船長を好演する。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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