映画『リベンジャー』(お薦め度★★)
エレベーターや電車内での狭い空間での肉弾バトルアクションは必見です。スピードとキレ、直接打撃する“痛さ”がダイレクトに伝わります。
しかし、一番重要な脚本がサッパリでした。辻褄さえ合わそうとしない強引な展開はついていけません。敵役の設定に関しては全く理解不能でした。フランスとタイの合作映画なので、もしかしたら面白い作品なのではと期待したのですが、全くその気配はありませんでした。
只々、肉弾バトルの勢いだけで突っ走るノーテンキ・ノンストップアクション映画です。タイ映画でヒットしたトニー=ジャー主演『マッハ!』と比べて、作品としてはかなり落ちます。
<作品データ>
原題:Bangkok Renaissance
製作年:2011年
製作国:フランス・タイ
内容時間:82分<スタッフ>
監督・脚本:ジャン=マルク=ミネオ
製作:セドリック=ヒメネス
撮影:ティーラワット=ルジンタム
音楽:クリストフ=ガーバー<キャスト>
マニット:ジョン=フー
クララ:キャロリーヌ=デュセイ
サイモン:ミカエル=コーエン
サマット:ウィナイ=グライブット<番組紹介/解説>(WOWOWオンラインから転載)
「マッハ!」を生んだタイで新たな肉体バトルムービーが誕生。過去に両親を殺され、復讐に立ち上がるヒーローに「TEKKEN 鉄拳」のJ・フーが扮した格闘アクション。フランス・タイの合作だが、ロケ地になったタイの色が濃い痛快娯楽作。ロンドン生まれだが8歳のころから空手を習い、カンフーも習得したフー主演(フー演じる主人公が英語しか話せないことに周囲がツッコミを入れ続けるのはお遊び?)。しかし本作で見せた格闘のスタイルはヒット作「マッハ!」「トム・ヤム・クン!」でトニー・ジャーが見せたリアルファイト路線を踏襲し、思わず見る者が“痛い!”と悲鳴を上げそうになるほど、本気度、本物度、そしてスピード感、いずれも高い。格闘アクション好きには見ものだ。
<鑑賞チャネル>
WOWOW
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